WEKO3
アイテム
放射線小腸障害の予防・治療効果に対するFGF1構造安定化の評価
https://repo.qst.go.jp/records/70865
https://repo.qst.go.jp/records/7086521283915-c126-4b34-9786-6cc61829cd8c
Item type | 会議発表用資料 / Presentation(1) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
公開日 | 2012-09-10 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | 放射線小腸障害の予防・治療効果に対するFGF1構造安定化の評価 | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_c94f | |||||
資源タイプ | conference object | |||||
アクセス権 | ||||||
アクセス権 | metadata only access | |||||
アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_14cb | |||||
著者 |
中山, 文明
× 中山, 文明× 梅田, 禎子× 安田, 武嗣× 浅田, 眞弘× 本村, 香織× 今村, 亨× 今井, 高志× 中山 文明× 梅田 禎子× 安田 武嗣× 今井 高志 |
|||||
抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | FGF1は放射線小腸障害の予防・治療に有用な生理活性分子であるが、その構造の不安定性が実用化の障害となっている。そこで、より安定なFGF1変異体が作られたが、FGF1の安定化と放射線防護効果の関係は不明である。本発表ではFGF1安定化と放射線小腸障害の予防・治療効果の関連を検討した。Q40P、S47I、H93Gの3種類のアミノ酸置換はFGF1の安定化に有効であり、Q40P/S47I、Q40P/S47I/H93Gと変異数が増えることで安定性も増すことがわかっていた。ヘパリン非存在下で、これらの変異体のFGFR1cに対するin vitroでの反応性を調べると、その安定性が高いほど反応性が強かった。しかも、変異体のFGF受容体に対する特異性は野生型FGF1と同じだった。これらの変異体をBALB/cマウスに投与してガンマ線照射後3.5日に小腸再生クリプト数を測定した。その結果、ヘパリン非存在下で照射24時間前に腹腔投与を行った時、すべての変異体が野生型よりも高い再生能を示したが、変異体間では差を認めなかった。一方、照射24時間後投与では、変異体はその安定性に依存して再生能の増加傾向を認め、クリプト細胞の増殖能を反映する指標は有意に増加していった。一方、Q40P/S47I/H93Gの放射線誘導性アポトーシスの抑制は野生型と同程度に過ぎなかった。さらに、野生型とQ40P/S47I/H93Gをヘパリン非存在下で照射24時間前に腹腔投与し、11.5Gyの全身照射を行いマウスの生存期間を調べた。その結果、野生型投与群の生存期間が生理食塩水投与のコントロール群と全く同じだったのに対して、Q40P/S47I/H93G投与群は有意に生存期間の延長を認めた。そして、Q40P/S47I/H93G投与群のみが小腸上皮の完全な再生がなされたが、コントロール群と野生型投与群では十分な再生を認めなかった。しかしながら、骨髄不全はQ40P/S47I/H93G投与群も含めてすべてのマウスで改善せず、骨髄障害に対しては無効だった。以上の所見は、野生型は放射線小腸障害の予防・治療に有効であるものの、その安定化に伴って有効性が有意に高まっていくことが示された。そして、最も安定なQ40P/S47I/H93Gは放射線によるGastrointestinal syndromeの治療に有望な薬剤であることが示唆された。 | |||||
会議概要(会議名, 開催地, 会期, 主催者等) | ||||||
内容記述タイプ | Other | |||||
内容記述 | 日本放射線影響学会第55回大会 | |||||
発表年月日 | ||||||
日付 | 2012-09-08 | |||||
日付タイプ | Issued |