@misc{oai:repo.qst.go.jp:00070865, author = {中山, 文明 and 梅田, 禎子 and 安田, 武嗣 and 浅田, 眞弘 and 本村, 香織 and 今村, 亨 and 今井, 高志 and 中山 文明 and 梅田 禎子 and 安田 武嗣 and 今井 高志}, month = {Sep}, note = {FGF1は放射線小腸障害の予防・治療に有用な生理活性分子であるが、その構造の不安定性が実用化の障害となっている。そこで、より安定なFGF1変異体が作られたが、FGF1の安定化と放射線防護効果の関係は不明である。本発表ではFGF1安定化と放射線小腸障害の予防・治療効果の関連を検討した。Q40P、S47I、H93Gの3種類のアミノ酸置換はFGF1の安定化に有効であり、Q40P/S47I、Q40P/S47I/H93Gと変異数が増えることで安定性も増すことがわかっていた。ヘパリン非存在下で、これらの変異体のFGFR1cに対するin vitroでの反応性を調べると、その安定性が高いほど反応性が強かった。しかも、変異体のFGF受容体に対する特異性は野生型FGF1と同じだった。これらの変異体をBALB/cマウスに投与してガンマ線照射後3.5日に小腸再生クリプト数を測定した。その結果、ヘパリン非存在下で照射24時間前に腹腔投与を行った時、すべての変異体が野生型よりも高い再生能を示したが、変異体間では差を認めなかった。一方、照射24時間後投与では、変異体はその安定性に依存して再生能の増加傾向を認め、クリプト細胞の増殖能を反映する指標は有意に増加していった。一方、Q40P/S47I/H93Gの放射線誘導性アポトーシスの抑制は野生型と同程度に過ぎなかった。さらに、野生型とQ40P/S47I/H93Gをヘパリン非存在下で照射24時間前に腹腔投与し、11.5Gyの全身照射を行いマウスの生存期間を調べた。その結果、野生型投与群の生存期間が生理食塩水投与のコントロール群と全く同じだったのに対して、Q40P/S47I/H93G投与群は有意に生存期間の延長を認めた。そして、Q40P/S47I/H93G投与群のみが小腸上皮の完全な再生がなされたが、コントロール群と野生型投与群では十分な再生を認めなかった。しかしながら、骨髄不全はQ40P/S47I/H93G投与群も含めてすべてのマウスで改善せず、骨髄障害に対しては無効だった。以上の所見は、野生型は放射線小腸障害の予防・治療に有効であるものの、その安定化に伴って有効性が有意に高まっていくことが示された。そして、最も安定なQ40P/S47I/H93Gは放射線によるGastrointestinal syndromeの治療に有望な薬剤であることが示唆された。, 日本放射線影響学会第55回大会}, title = {放射線小腸障害の予防・治療効果に対するFGF1構造安定化の評価}, year = {2012} }