WEKO3
アイテム
片側急性小脳炎患者における in vivo 1H MRSによる脳内代謝物濃度の経時的モニタリング
https://repo.qst.go.jp/records/70556
https://repo.qst.go.jp/records/705563ea2e165-318d-4609-bb02-a1c8f175ee65
Item type | 会議発表用資料 / Presentation(1) | |||||
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公開日 | 2011-10-03 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | 片側急性小脳炎患者における in vivo 1H MRSによる脳内代謝物濃度の経時的モニタリング | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_c94f | |||||
資源タイプ | conference object | |||||
アクセス権 | ||||||
アクセス権 | metadata only access | |||||
アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_14cb | |||||
著者 |
富安, もよこ
× 富安, もよこ× その他× 富安 もよこ |
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抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | 【目的】in vivo 1H MRSによる脳内代謝物変化の観測により、患者鑑別診断や経過・予後の推定評価ができれば、より適切な治療を行うことができる。よって、我々は臨床用MR装置を用いて、片側急性小脳炎患者の経時的なMRS測定を行い、脳内代謝産物と臨床経過を対比させ、この技術の臨床的有用性について検討することを目的とした。 【方法】対象は14歳男児の左片側急性小脳炎患者1名。3T MR検査(Siemens, Verio)は来院後1, 7, 25, 201日目の4回行った。MRSはPRESS(TE/TR=30/5000ms)シーケンスを用い、選択領域(10.9-17.3ml)は、左右小脳、基底核または半卵円中心とした。定量解析はLCModelにより行い、4つの代謝物−N-アスパラギン酸(NAA)、コリン(Cho)、ミオ-イノシトール(mIns)、グルタミン酸(Glu)およびグルタミン(Gln)の総量(Glx)−をクレアチン比で評価した。また対照群(n=12, 12.5±3.3歳)のMRSと比較した。 【結果】左小脳において、経時的信号変化が観測された: 1, 7日目にGlxが上昇(> 対象群の平均±2SD)、NAAおよびmInsが減少し、201日目にこれら3つの代謝物は正常範囲になった; 25日目にChoが上昇した。 【考察】今回調べた4つの代謝物は201日目には全て正常範囲に戻り、これは中枢神経系の機能の回復を示唆し、臨床経過とも一致していた。各代謝物の変化については、1. NAA減少は一時的なミトコンドリアの機能不全によるもの、2. Glxの上昇によりa) Gluによる興奮性神経毒、およびb) Glnの星状膠細胞蓄積による細胞浮腫の影響の可能性、3. mIns減少は、細胞内Gln蓄積による浸透圧変化の調節のため、4. Cho上昇は、脳炎後の細胞膜代謝の亢進を反映している、などの原因や影響が考えられた。またこれらを小脳炎の診断マーカーとして活用し、1) 1日目のCho無変化による鑑別診断としての進行性小脳腫瘍除外の判断、2) Glx変化による細胞浮腫の状態評価、3) 代謝物の正常範囲内への回復から中枢神経系の回復の評価、などを行うことができた。 【結論】in vivo 1H MRSの観測よる脳内代謝物変化は、患者の症状と関連性し、鑑別診断や経過・予後判定に有用な情報を提供できることが示唆された。 | |||||
会議概要(会議名, 開催地, 会期, 主催者等) | ||||||
内容記述タイプ | Other | |||||
内容記述 | 第39回日本磁気共鳴医学会大会 | |||||
発表年月日 | ||||||
日付 | 2011-10-01 | |||||
日付タイプ | Issued |