WEKO3
アイテム
X線照射により水溶液中に生じる水素ラジカルの定量測定
https://repo.qst.go.jp/records/79226
https://repo.qst.go.jp/records/79226ce6fcdb1-7973-4733-b016-35be01dd26d6
Item type | 会議発表用資料 / Presentation(1) | |||||
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公開日 | 2019-12-19 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | X線照射により水溶液中に生じる水素ラジカルの定量測定 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | Quantitative measurement of hydrogen radicals in an aqueous sample generated by x-ray irradiation | |||||
言語 | en | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_c94f | |||||
資源タイプ | conference object | |||||
アクセス権 | ||||||
アクセス権 | metadata only access | |||||
アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_14cb | |||||
著者 |
牧野, 祐典
× 牧野, 祐典× 関根, 絵美子× 乳井, 美奈子× 上野, 恵美× 中西, 郁夫× 福井, 浩二× 松本, 謙一郎× Makino, Yusuke× Sekine, Emiko× Nyui, Minako× Ueno, Megumi× Nakanishi, Ikuo× Matsumoto, Kenichiro |
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抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | 目的:放射線を生体に照射したとき、水分子の電離あるいは励起が起こり、水素ラジカル (・H)やヒドロキシルラジカル (・OH)などの反応種を生じる。・OHの生成密度についてEPRスピントラッピング法により測定されているが、・Hについて定量的に測定した例は少ない。そこで本研究ではEPRスピントラッピング法により・Hの生成密度の評価を行った。 方法:5,5-Dimethyl-1-Pyrroline-N-Oxide(DMPO)をスピントラップ剤として電子スピン共鳴 (EPR)装置により、・Hの測定を行った。DMPO水溶液0.49 mM、0.96 mM、1.7 mM、2.3 mM、3.2 mM、7.7 mM、26 mM、62 mM、210 mM、490 mM、960 mM、1700 mMを準備した。各水溶液にX線を8 Gy、16 Gyまたは32 Gyを3.00 Gy/minの条件で照射した。水溶液中に生じたDMPO-Hの濃度をDMPO密度に対してプロットし、得られたプロファイルから・Hの生成密度を評価した。1分子のDMPOが占める体積から分子間距離を算出しその逆数をDMPO密度とした。 結果:DMPO水溶液に一定線量のX線を照射すると、DMPOの濃度に依存してDMPO-OHの信号が観察された。しかしDMPO-Hは安定ではなく、徐々に減衰した。このときX線照射線量やDMPO濃度の違いでDMPO-Hの減衰速度が変化したため、各DMPO濃度での減衰に応じた補正を考慮する必要があった。補正後のDMPO-H濃度をDMPO密度に対してプロットすると、DMPO密度が250 μm-1に満たないときはDMPO-H生成濃度が増加した。さらにDMPO密度を増加させるとDMPO-H生成濃度はプラトーに達した。線量を大きくするとDMPO-H生成量は線量に応じて増加した。 考察:X線照射中および照射後のDMPO-HあるいはDMPO-OHの減衰を一次減衰と仮定して補正したとき、DMPO-HとDMPO-OHの生成プロファイルが概ね重なり、線量と濃度毎の減衰の補正が妥当であったと言える。スピンアダクトの減衰を適切に補正することにより、従来定性的とされていたEPRスピントラッピング法に比較的高い定量性を与えることができる。 |
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会議概要(会議名, 開催地, 会期, 主催者等) | ||||||
内容記述タイプ | Other | |||||
内容記述 | 日本薬学会第140年会 | |||||
発表年月日 | ||||||
日付 | 2020-03-05 | |||||
日付タイプ | Issued |