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アイテム
超偏極 13C MRI 代謝イメージングによる抗癌治療効果の予測
https://repo.qst.go.jp/records/75923
https://repo.qst.go.jp/records/75923629b9b44-a4af-4fb5-893e-01a8773ea5cb
Item type | 会議発表用資料 / Presentation(1) | |||||
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公開日 | 2019-05-28 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | 超偏極 13C MRI 代謝イメージングによる抗癌治療効果の予測 | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_c94f | |||||
資源タイプ | conference object | |||||
アクセス権 | ||||||
アクセス権 | metadata only access | |||||
アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_14cb | |||||
著者 |
松元, 慎吾
× 松元, 慎吾× 齋藤, 圭太× 高草木, 洋一× C Krishna, Murali× Takakusagi, Yoichi |
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抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | 低酸素領域を持つ膵管癌(pancreatic ductal adenocarcinoma, PDAC)が種々の抗癌治療に耐性を示す 一方で、全ての膵管癌が低酸素にならないことも報告されている[1]。本研究では、電子常磁性画像 (Electron Paramagnetic Resonance Imaging, EPRI)による定量的な酸素濃度イメージングおよび超偏極 13C MRI によるピルビン酸代謝イメージングが種々の抗癌治療に対する治療応答性の予測に有用である か、3種類のヒト由来の膵管癌モデル(Hs766t, MiaPaCa2, Su.86.86)において検証した。 マウス後肢に皮下移植した担癌モデルにおいて、EPRI で測定した腫瘍の pO2 中央値は、Hs766t: 9.1 ± 1.7、MiaPaCa2: 11.1 ± 2.2、Su.86.86: 17.6 ± 2.6 mmHg であった。一方、超偏極 13C MRI から得たピルビ ン酸から乳酸への代謝フラックスは、Hs766t: 2.72 ± 2.6、MiaPaCa2: 2.28 ± 0.26、Su.86.86: 1.98 ± 0.51 /min であり(図 1A & 1B)、腫瘍内酸素濃度との高い逆相関性が見られた。これらの膵管癌モデルに対し、 放射線治療(5Gy×5)、ゲムシタビン、低酸素標的薬 TH-302 の3種の抗癌治療を行い、治療効果を腫瘍 の成長遅延日数で評価した。比較的に pO2 が高く、乳酸生成の少ない Su.86.86 腫瘍では、放射線により 強い治療効果が見られたが、TH-302 では全く腫瘍の成長遅延が見られなかった。対照的に、低酸素腫 瘍であり、乳酸生成が盛んな Hs766t 腫瘍は、放射線治療に耐性を示し、低酸素標的薬 TH-302 では顕 著な成長抑制が見られた(図 1C)。 超偏極 13C MRI は、MRI を用いて PET のような分子メージングを可能とする新技術であり、既に世界1 0カ所以上において癌診断や心機能評価の臨床試験が始まっている。本研究により、超偏極 13C MRI か ら得られる特定の代謝フラックス情報が、抗癌治療の効果予測や治療戦略の決定に有用な知見を与え 得ることが示された。 |
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会議概要(会議名, 開催地, 会期, 主催者等) | ||||||
内容記述タイプ | Other | |||||
内容記述 | 第 14 回日本分子イメージング学会総会・学術集会 | |||||
発表年月日 | ||||||
日付 | 2019-05-23 | |||||
日付タイプ | Issued |