@misc{oai:repo.qst.go.jp:00075923, author = {松元, 慎吾 and 齋藤, 圭太 and 高草木, 洋一 and C Krishna, Murali and Takakusagi, Yoichi}, month = {May}, note = {低酸素領域を持つ膵管癌(pancreatic ductal adenocarcinoma, PDAC)が種々の抗癌治療に耐性を示す 一方で、全ての膵管癌が低酸素にならないことも報告されている[1]。本研究では、電子常磁性画像 (Electron Paramagnetic Resonance Imaging, EPRI)による定量的な酸素濃度イメージングおよび超偏極 13C MRI によるピルビン酸代謝イメージングが種々の抗癌治療に対する治療応答性の予測に有用である か、3種類のヒト由来の膵管癌モデル(Hs766t, MiaPaCa2, Su.86.86)において検証した。  マウス後肢に皮下移植した担癌モデルにおいて、EPRI で測定した腫瘍の pO2 中央値は、Hs766t: 9.1 ± 1.7、MiaPaCa2: 11.1 ± 2.2、Su.86.86: 17.6 ± 2.6 mmHg であった。一方、超偏極 13C MRI から得たピルビ ン酸から乳酸への代謝フラックスは、Hs766t: 2.72 ± 2.6、MiaPaCa2: 2.28 ± 0.26、Su.86.86: 1.98 ± 0.51 /min であり(図 1A & 1B)、腫瘍内酸素濃度との高い逆相関性が見られた。これらの膵管癌モデルに対し、 放射線治療(5Gy×5)、ゲムシタビン、低酸素標的薬 TH-302 の3種の抗癌治療を行い、治療効果を腫瘍 の成長遅延日数で評価した。比較的に pO2 が高く、乳酸生成の少ない Su.86.86 腫瘍では、放射線により 強い治療効果が見られたが、TH-302 では全く腫瘍の成長遅延が見られなかった。対照的に、低酸素腫 瘍であり、乳酸生成が盛んな Hs766t 腫瘍は、放射線治療に耐性を示し、低酸素標的薬 TH-302 では顕 著な成長抑制が見られた(図 1C)。  超偏極 13C MRI は、MRI を用いて PET のような分子メージングを可能とする新技術であり、既に世界1 0カ所以上において癌診断や心機能評価の臨床試験が始まっている。本研究により、超偏極 13C MRI か ら得られる特定の代謝フラックス情報が、抗癌治療の効果予測や治療戦略の決定に有用な知見を与え 得ることが示された。, 第 14 回日本分子イメージング学会総会・学術集会}, title = {超偏極 13C MRI 代謝イメージングによる抗癌治療効果の予測}, year = {2019} }