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アイテム
ケラタン硫酸はバーキットリンパ腫細胞株において放射線誘導性アポトーシスを低下させる
https://repo.qst.go.jp/records/71242
https://repo.qst.go.jp/records/71242e9d27d83-1609-4bd2-9dd3-792a0a7323f3
Item type | 会議発表用資料 / Presentation(1) | |||||
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公開日 | 2013-09-17 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | ケラタン硫酸はバーキットリンパ腫細胞株において放射線誘導性アポトーシスを低下させる | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_c94f | |||||
資源タイプ | conference object | |||||
アクセス権 | ||||||
アクセス権 | metadata only access | |||||
アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_14cb | |||||
著者 |
中山, 文明
× 中山, 文明× 梅田, 禎子× 一宮, 智美× 神山, 伸× 西原, 祥子× 今井, 高志× 中山 文明× 梅田 禎子× 今井 高志 |
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抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | 糖鎖はがん細胞の特性に関与し診断マーカーとなっているが、糖鎖と放射線感受性の関係は知られていない。我々は糖鎖硫酸化基質である3’-phosphoadenosine 5’-phosphosulfate (PAPS)を細胞質からゴルジ内腔に輸送するPAPS transporter (PASPT)の発現がプロテオグリカンの合成に関与することを示してきた。本研究では、糖鎖の硫酸基に注目して、放射線の感受性との関連を検討した。その結果、ヒトBurkittリンパ腫細胞株であるNamalwa細胞にPAPSTを強制発現させ、X線20Gy照射24時間後にアポトーシスを測定すると、野生株よりアポトーシスが減少した。さらに、siRNAでNamalwa細胞のPAPST1を抑制させると、アポトーシスが増加した。FACS解析により硫酸化糖鎖を解析したところ、Namalwa細胞表面には、BCD-4抗体で認識されるケラタン硫酸プロテオグリカン(KSPG)のみが高発現しており、他のプロテオグリカンは発現していなかった。しかも、PAPSの合成阻害や、siRNAによるPAPST1発現抑制で、KSPGの細胞表面での発現も低下し、ケラタナーゼ処理によりKSPGの発現を減少させると、放射線誘導性アポトーシスも有意に増加した。さらにKSPGの5つの硫酸転移酵素のmRNAを測定したところ、Namalwa細胞では3つCHST2, CHST6, CHST7が発現し、そのすべてがGlcNAc6STだった。これらを同時に抑制すると有意にアポトーシスが増加した。KSPGは他のBurkittリンパ腫細胞株Daudi, Raji細胞でも軽度発現し、放射線誘導性アポトーシスを抑制したことから、Burkittリンパ腫の放射線感受性に関与していることが示唆された。一方、PAPST1のtransfectantを照射し抗体アレイでシグナル分子の活性化を検討したところ、p38 MAPKとAktのリン酸化が増加していることが判明し、p38 MAPKとPI-3K阻害剤によるアポトーシスの増加から、KSPGによるアポトーシス抑制との関連性が示された。以上の所見より、Namalwa細胞では、KSPGのGlcNAcの6位の硫酸化が、放射線誘導性アポトーシスを抑制に関与することが示された。 | |||||
会議概要(会議名, 開催地, 会期, 主催者等) | ||||||
内容記述タイプ | Other | |||||
内容記述 | 第86回日本生化学会 大会 | |||||
発表年月日 | ||||||
日付 | 2013-09-13 | |||||
日付タイプ | Issued |