@misc{oai:repo.qst.go.jp:00071242, author = {中山, 文明 and 梅田, 禎子 and 一宮, 智美 and 神山, 伸 and 西原, 祥子 and 今井, 高志 and 中山 文明 and 梅田 禎子 and 今井 高志}, month = {Sep}, note = {糖鎖はがん細胞の特性に関与し診断マーカーとなっているが、糖鎖と放射線感受性の関係は知られていない。我々は糖鎖硫酸化基質である3’-phosphoadenosine 5’-phosphosulfate (PAPS)を細胞質からゴルジ内腔に輸送するPAPS transporter (PASPT)の発現がプロテオグリカンの合成に関与することを示してきた。本研究では、糖鎖の硫酸基に注目して、放射線の感受性との関連を検討した。その結果、ヒトBurkittリンパ腫細胞株であるNamalwa細胞にPAPSTを強制発現させ、X線20Gy照射24時間後にアポトーシスを測定すると、野生株よりアポトーシスが減少した。さらに、siRNAでNamalwa細胞のPAPST1を抑制させると、アポトーシスが増加した。FACS解析により硫酸化糖鎖を解析したところ、Namalwa細胞表面には、BCD-4抗体で認識されるケラタン硫酸プロテオグリカン(KSPG)のみが高発現しており、他のプロテオグリカンは発現していなかった。しかも、PAPSの合成阻害や、siRNAによるPAPST1発現抑制で、KSPGの細胞表面での発現も低下し、ケラタナーゼ処理によりKSPGの発現を減少させると、放射線誘導性アポトーシスも有意に増加した。さらにKSPGの5つの硫酸転移酵素のmRNAを測定したところ、Namalwa細胞では3つCHST2, CHST6, CHST7が発現し、そのすべてがGlcNAc6STだった。これらを同時に抑制すると有意にアポトーシスが増加した。KSPGは他のBurkittリンパ腫細胞株Daudi, Raji細胞でも軽度発現し、放射線誘導性アポトーシスを抑制したことから、Burkittリンパ腫の放射線感受性に関与していることが示唆された。一方、PAPST1のtransfectantを照射し抗体アレイでシグナル分子の活性化を検討したところ、p38 MAPKとAktのリン酸化が増加していることが判明し、p38 MAPKとPI-3K阻害剤によるアポトーシスの増加から、KSPGによるアポトーシス抑制との関連性が示された。以上の所見より、Namalwa細胞では、KSPGのGlcNAcの6位の硫酸化が、放射線誘導性アポトーシスを抑制に関与することが示された。, 第86回日本生化学会 大会}, title = {ケラタン硫酸はバーキットリンパ腫細胞株において放射線誘導性アポトーシスを低下させる}, year = {2013} }