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アイテム
細胞増殖因子FGFCによる放射線誘発個体死の抑制
https://repo.qst.go.jp/records/70943
https://repo.qst.go.jp/records/70943ecdf83c4-2d13-470c-8f7f-0f199dba8380
Item type | 会議発表用資料 / Presentation(1) | |||||
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公開日 | 2012-10-24 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | 細胞増殖因子FGFCによる放射線誘発個体死の抑制 | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_c94f | |||||
資源タイプ | conference object | |||||
アクセス権 | ||||||
アクセス権 | metadata only access | |||||
アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_14cb | |||||
著者 |
浅田, 眞弘
× 浅田, 眞弘× 隠岐, 潤子× 織田, 裕子× 鈴木, 理× 中山, 文明× 蜂谷, みさを× 明石, 真言× 今村, 亨× 中山 文明× 蜂谷 みさを× 明石 真言× 今村 亨 |
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抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | 近年、放射線障害の予防・治療薬の必要性が広く認識されている。我々は、高線量放射線被ばくによる障害の予防・治療に向けた細胞増殖因子の利用を目指してきた。これまでに、繊維芽細胞増殖因子(fibroblast growth factor (FGF))群のなかでFGF1、FGF7、FGF10に、X線照射後のマウス空腸の生存クリプト数減少を抑制し、骨髄におけるアポトーシスマーカー出現を抑える効果を確認した。さらに、FGF1/FGF2キメラの至適化分子FGFCを創製し、FGF1と類似の生物特性を持つだけでなく、構造的にFGF1よりも安定であることを示した。 本研究では、放射線障害の予防・治療におけるFGFCの防護剤としての有効性を検証する一環として、個体の生存率に対する効果を検討したので報告する。BALB/c マウス(約8週齢、オス、一群8匹)にFGFCを腹腔内投与し、その24時間後にX線を照射した。そして、経時的に個体の生存を追跡した。まず、X線の照射線量と、FGFCの投与用量について、生存率への影響を調べた。その結果、X線照射の24時間前にFGFCを投与することによって、8 GyのX線照射による個体死が、有意に遅延することが観察された。その効果は、3〜30 マイクログラムの範囲で、投与FGFCの用量依存的であった。また、6 GyのX線照射の場合には、saline投与群は照射後30日までに38% が死亡するのに対し、30マイクログラムのFGFC投与群では全個体が生存した。一方、10 Gyの照射では、有意な効果は認められなかった。次に、投与時期についての検討を行った。X線照射の2時間後、24時間後にFGFCを投与し、同様に生存率への影響を調べた。6 Gy照射群では、照射2時間後、24時間後のいずれにおいても、生存率の向上が認められた。しかし、8 Gy、10 Gy照射群では、その効果は限定的であった。 これらの結果から、放射線被ばくの線量やFGFC投与の量や時期が一定範囲内にある場合、細胞増殖因子FGFCを用いた予防・治療が有効であることが示された。今後は、投与の回数や他の処置との併用などを検討し、実用的使用に向けて条件を整備していく。 |
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会議概要(会議名, 開催地, 会期, 主催者等) | ||||||
内容記述タイプ | Other | |||||
内容記述 | 日本放射線影響学会 第55回大会 | |||||
発表年月日 | ||||||
日付 | 2012-09-08 | |||||
日付タイプ | Issued |