WEKO3
アイテム
過酸化水素で誘導されるDNA二本鎖切断非依存的なγH2AXフォーカス
https://repo.qst.go.jp/records/70872
https://repo.qst.go.jp/records/70872775e4bc3-bc50-4ce8-ad94-d0ee0234fd17
Item type | 会議発表用資料 / Presentation(1) | |||||
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公開日 | 2012-09-11 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | 過酸化水素で誘導されるDNA二本鎖切断非依存的なγH2AXフォーカス | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_c94f | |||||
資源タイプ | conference object | |||||
アクセス権 | ||||||
アクセス権 | metadata only access | |||||
アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_14cb | |||||
著者 |
勝部, 孝則
× 勝部, 孝則× 森, 雅彦× 辻, 秀雄× 塩見, 忠博× 小野田, 眞× 勝部 孝則× 森 雅彦× 辻 秀雄× 塩見 忠博× 小野田 眞 |
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抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | 我々がヒト大腸癌細胞(HCT116)から樹立した非相同末端結合(NHEJ)修復欠損細胞株XRCC4-/-は、放射線と同様に、過酸化水素(H2O2)に対しても高感受性(生存率低下、染色体異常誘導)を示す。このことから、H2O2によってもDNA二本鎖切断(DSB)が誘導されることが示唆される。今回、H2O2によるDNA損傷誘導について検討した。HCT116およびXRCC4-/-の両細胞を、H2O2(100-200 μM)で1時間処理した後に免疫蛍光染色法により経時的に観察したところH2O2によるgH2AXフォーカス形成の誘導が確認された。ところが、(1)フォーカスのシグナル強度が細胞毎に不均一であること、(2)斑点様の形状をなさず輪郭が不明瞭であること(3)ATM[pS1981]および53BP1フォーカスと共局在しないこと、(4)時間経過に伴って一時的に減少した後、24-48時間後にフォーカスが再誘導されること、などの点で放射線によるgH2AXフォーカスとは異質な様態を示した。ATM[pS1981]および53BP1フォーカスと共局在しないことや、NHEJ不全のXRCC4-/-でも時間経過に伴うフォーカスの一時的減少が観察されることは、H2O2によるgH2AXフォーカスがDSBに依存していない可能性を強く示唆している。フォーカスのシグナル強度が細胞毎に不均一であることからは、細胞周期の時期による感受性の違いが考えられる。そこで、EdU(5-ethyl-2’-deoxyuridine)の取り込みによりS期細胞を標識して検討したところ、H2O2処理直後におけるgH2AXフォーカス形成については、S期とその他の時期との間に顕著な相違は見られなかった。一方、24時間後に再誘導されるgH2AXフォーカスについては、H2O2処理時にS期にあった細胞に特異的であった。また、24時間後に新たにS期に入っている細胞ではフォーカスの再誘導が見られず、細胞周期を停止したままの細胞に特異的であることが示唆された。これらの事から、H2O2で誘導されたgH2AXは一旦脱リン酸化されるものの、H2O2処理時にS期にあった細胞に特異的な”修復困難なDNA損傷”が生じ、そのため細胞周期が再開されず、gH2AXが再誘導されていると考えられた。 | |||||
会議概要(会議名, 開催地, 会期, 主催者等) | ||||||
内容記述タイプ | Other | |||||
内容記述 | 日本放射線影響学会第55回大会 | |||||
発表年月日 | ||||||
日付 | 2012-09-08 | |||||
日付タイプ | Issued |