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アイテム
PAPST1抑制によるBurkittリンパ腫細胞の放射線感受性の増加について
https://repo.qst.go.jp/records/69914
https://repo.qst.go.jp/records/699144aa360e8-8ed4-493b-a689-f1629d72c257
Item type | 会議発表用資料 / Presentation(1) | |||||
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公開日 | 2009-10-26 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | PAPST1抑制によるBurkittリンパ腫細胞の放射線感受性の増加について | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_c94f | |||||
資源タイプ | conference object | |||||
アクセス権 | ||||||
アクセス権 | metadata only access | |||||
アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_14cb | |||||
著者 |
中山, 文明
× 中山, 文明× 梅田, 禎子× 神山, 伸× 一宮, 知美× 西原, 祥子× 明石, 真言× 中山 文明× 梅田 禎子× 明石 真言 |
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抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | 放射線療法はリンパ腫の局所制御に非常に有効な治療法である。しかしながら、放射線被ばくによる2次発ガンなどの晩発障害が問題になるため、より少ない照射量で有効性が発揮できるような増感剤の開発が求められている。一方、細胞膜構成成分として糖鎖は非常に重要であり、その硫酸化は種々の機能に関連している。本研究では、糖鎖硫酸化基質であるphosphoadenosine 5’-phosphosulfate(PAPS)を細胞質からゴルジ内腔に輸送するPAPSトランスポーター(PAPSTs)発現量を制御することで、リンパ腫細胞の放射線感受性を亢進できることを初めて示した。ヒトではPAPST1、PAPST2の2種類のPAPSTが同定されているが、ヒトBurkittリンパ腫細胞株であるNamalwa細胞では、PAPST1のmRNA発現量がPAPST2の発現量の5倍だった。両遺伝子をそれぞれNamalwa細胞に強制発現させると、放射線誘導性アポトーシスをともに減少できたが、siRNAでNamalwa細胞野生株のPAPST発現を抑制させると、PAPST1を抑制させた時のみ、アポトーシスの増加が認められ、PAPST2では変化が見られなかった。アポトーシス関連分子を20Gy照射後6時間で調べたところ、PAPST1を抑制すると種々のpro-apoptosis関連シグナル分子の発現増加が認められた。一方、PAPST1を強制発現させるとp38 MAPKとAktのリン酸化が増加しアポトーシスが減少するが、p38 MAPKとPI-3K阻害剤によりこのアポトーシスは増加し、PAPST1抑制によるアポトーシス増加と同等レベルになった。以上の所見より、ヒトBurkittリンパ腫細胞では、PAPST1だけが放射線誘導性アポトーシスの抑制を担っていることが示された。したがって、硫酸基の代謝が、リンパ腫細胞の放射線感受性を増加させ、PAPST1とPAPST2を選択的に制御することで特異的な増感剤を開発しうる可能性を示唆した。 | |||||
会議概要(会議名, 開催地, 会期, 主催者等) | ||||||
内容記述タイプ | Other | |||||
内容記述 | 第82回日本生化学会大会 | |||||
発表年月日 | ||||||
日付 | 2009-10-24 | |||||
日付タイプ | Issued |