@misc{oai:repo.qst.go.jp:00069914, author = {中山, 文明 and 梅田, 禎子 and 神山, 伸 and 一宮, 知美 and 西原, 祥子 and 明石, 真言 and 中山 文明 and 梅田 禎子 and 明石 真言}, month = {Oct}, note = {放射線療法はリンパ腫の局所制御に非常に有効な治療法である。しかしながら、放射線被ばくによる2次発ガンなどの晩発障害が問題になるため、より少ない照射量で有効性が発揮できるような増感剤の開発が求められている。一方、細胞膜構成成分として糖鎖は非常に重要であり、その硫酸化は種々の機能に関連している。本研究では、糖鎖硫酸化基質であるphosphoadenosine 5’-phosphosulfate(PAPS)を細胞質からゴルジ内腔に輸送するPAPSトランスポーター(PAPSTs)発現量を制御することで、リンパ腫細胞の放射線感受性を亢進できることを初めて示した。ヒトではPAPST1、PAPST2の2種類のPAPSTが同定されているが、ヒトBurkittリンパ腫細胞株であるNamalwa細胞では、PAPST1のmRNA発現量がPAPST2の発現量の5倍だった。両遺伝子をそれぞれNamalwa細胞に強制発現させると、放射線誘導性アポトーシスをともに減少できたが、siRNAでNamalwa細胞野生株のPAPST発現を抑制させると、PAPST1を抑制させた時のみ、アポトーシスの増加が認められ、PAPST2では変化が見られなかった。アポトーシス関連分子を20Gy照射後6時間で調べたところ、PAPST1を抑制すると種々のpro-apoptosis関連シグナル分子の発現増加が認められた。一方、PAPST1を強制発現させるとp38 MAPKとAktのリン酸化が増加しアポトーシスが減少するが、p38 MAPKとPI-3K阻害剤によりこのアポトーシスは増加し、PAPST1抑制によるアポトーシス増加と同等レベルになった。以上の所見より、ヒトBurkittリンパ腫細胞では、PAPST1だけが放射線誘導性アポトーシスの抑制を担っていることが示された。したがって、硫酸基の代謝が、リンパ腫細胞の放射線感受性を増加させ、PAPST1とPAPST2を選択的に制御することで特異的な増感剤を開発しうる可能性を示唆した。, 第82回日本生化学会大会}, title = {PAPST1抑制によるBurkittリンパ腫細胞の放射線感受性の増加について}, year = {2009} }