WEKO3
アイテム
p53 を標的とする放射線防護剤5-chloro-8-quinolinol の作用機構解析
https://repo.qst.go.jp/records/66012
https://repo.qst.go.jp/records/660122bffc512-1acc-40c8-8a6c-bd0377f84fde
Item type | 会議発表用資料 / Presentation(1) | |||||
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公開日 | 2016-11-08 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | p53 を標的とする放射線防護剤5-chloro-8-quinolinol の作用機構解析 | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_c94f | |||||
資源タイプ | conference object | |||||
アクセス権 | ||||||
アクセス権 | metadata only access | |||||
アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_14cb | |||||
著者 |
氏田, 将平
× 氏田, 将平× 森田, 明典× 青木, 伸× 西, 友里恵× 寺岡, 達郎× 王, 冰× 笹谷, めぐみ× 田中, 薫× 山川, 知晃× 根井, 充× 神谷, 研二× 稲葉, 俊哉× 王 冰× 田中 薫× 根井 充 |
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抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | 人体への放射線リスクを低減する数少ない方法の一つとして、放射線防護剤の研究開発は重要である。我々はこれまでにp53 活性を制御する放射線防護剤の探索に取り組み、p53 の亜鉛(II) イオン結合部位と錯体を形成すると考えられている二座配位性の8-quinolinol(8-HQ)誘導体の活性評価を進めている。8-HQ 誘導体の一つである5-chloro-8-quinolinol (5CHQ) は、放射線細胞死抵抗性のp53 標的遺伝子CDKN1A の転写を亢進させる一方、アポトーシス促進性のp53 標的遺伝子BBC3 の転写を抑制する。また、p53 やp21 のノックダウン細胞株の解析から、5CHQ の細胞死抑制効果にp53-p21 経路が必要であることも明らかにされている。さらに、5CHQ の線量減少率DRF(dose reduction factor)は、骨髄死相当線量の全身照射試験で1.2、腸死相当線量の腹部照射試験で1.3 と良好な防護活性を示す。5CHQ は、p53 分子内の亜鉛イオン(II) に対し、1 位の窒素と8 位の水酸基を介して錯体を形成すると考えられているが、実際にキレート錯体形成の必要性は明らかにされていなかった。今回、我々は5CHQ の8 位水酸基の必要性を示すため、5CHQ の8 位水酸基をメチル化したAS-3(5-chloro-8-methoxyquinoline)と5CHQ 活性の比較を行った。また、ATM-p53 経路を活性化することで放射線防護効果を発揮するとされるが、キレート活性に必要な水酸基を持たないchloroquine の活性評価も併せて行った。 その結果、5CHQ はchloroquine やAS-3 に比べ、高い細胞死抑制効果を発揮した。得られた結果は5CHQ による放射線細胞死抑制効果において8 位水酸基が必須であることを示しており、p53 の亜鉛イオン結合部位と二座亜鉛(II) キレート錯体を形成する活性が必要であると考えられた。 |
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会議概要(会議名, 開催地, 会期, 主催者等) | ||||||
内容記述タイプ | Other | |||||
内容記述 | 日本放射線影響学会第59回大会 | |||||
発表年月日 | ||||||
日付 | 2016-10-26 | |||||
日付タイプ | Issued |