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アイテム
乳癌重粒子線治療後の3ヶ月の病理学的検討
https://repo.qst.go.jp/records/65455
https://repo.qst.go.jp/records/65455ad1eb28e-5e00-43f8-8d26-2450f414b312
Item type | 会議発表用資料 / Presentation(1) | |||||
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公開日 | 2014-05-19 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | 乳癌重粒子線治療後の3ヶ月の病理学的検討 | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_c94f | |||||
資源タイプ | conference object | |||||
アクセス権 | ||||||
アクセス権 | metadata only access | |||||
アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_14cb | |||||
著者 |
唐澤, 久美子
× 唐澤, 久美子× 唐澤 久美子 |
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抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | 【目的】重粒子線の一種である炭素イオン線は、ブラッグピーク領域では生物学的効果がX線に比べて2〜3倍であり、通常のX線治療では単独にて局所制御が困難な腫瘍の制御が可能である。放射線医学総合研究所では1994年より治療を開始し、現在までに8000人以上に治療を行っている。乳癌は今まで対象としていなかったが、2011年より準備を始め、2013年5月より早期乳癌に対する炭素イオン線治療の臨床第Ⅰ/Ⅱ相試験を開始した。今回、第Ⅰ相レベル1症例の治療後3か月の病理組織学的効果を報告する。 【方法】治療対象は、低リスク群(60歳以上、腫瘍径2cm以下、ER陽性、HER2陰性、リンパ節転移なし、浸潤性乳管癌、単発)の乳房部分照射にて腫瘍制御が可能とされている例と、皮膚の線量制約より腫瘍と皮膚の距離が5 mm以上ある例とした。治療体位は仰臥位で、固定具を装着し、腫瘍上下辺縁2か所に金マーカーを挿入し、X線で位置照合し照射した。照射方法は、呼吸同期を用い、ブロードビーム法で左右と垂直の3門照射とした。線量は、レベル1では1回12.0 Gy E、レベル2は1回13.2 GyE、レベル3は1日1回15.0 GyEとし、4日連続照射で、それぞれ総線量48.0 GyE、52.8 GyE、60.0 GyEとした。第Ⅰ相試験では、病理学的効果判定目的で90日後に腫瘍切除を行うこととし、第Ⅱ相は第Ⅰ相で決定した推奨線量で治療し、非切除で経過観察することとした。 【結果】2013年5月から治療を開始し、2013年12月まででレベル1の3症例を治療し、MRI画像上の初期効果はPR、SD、good PRであった。有害事象は一過性のGrade 1の色素沈着のみであった。2014年3月までに腫瘍切除手術を施行し病理学的効果はGrade 1a、0、3であった。Grade 1a、0の例でも腫瘍量は減少しており、X線治療後の病理像とは異なっている印象であった。 【考察】非手術で経過観察している先進医療での治療例では、腫瘍消失までに約6か月を要しており、亜致死損傷を起こしにくい重粒子線治療では、90日後の残存細胞はその後、致死損傷を起こす課程である可能性も考えられた。 【結論】48.0 GyEは安全であったが90日後の判定では推奨線量とは言えず、レベル2に線量増加して試験を継続中である。 |
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会議概要(会議名, 開催地, 会期, 主催者等) | ||||||
内容記述タイプ | Other | |||||
内容記述 | 第32回お茶の水乳腺研究会 | |||||
発表年月日 | ||||||
日付 | 2014-05-27 | |||||
日付タイプ | Issued |