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アイテム
同位体希釈法-ICP-MSによる日本の河川水中のレニウム分析
https://repo.qst.go.jp/records/61034
https://repo.qst.go.jp/records/6103433f33d15-c4bf-4e77-acc4-022a3aba6157
Item type | 会議発表用資料 / Presentation(1) | |||||
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公開日 | 2005-07-11 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | 同位体希釈法-ICP-MSによる日本の河川水中のレニウム分析 | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_c94f | |||||
資源タイプ | conference object | |||||
アクセス権 | ||||||
アクセス権 | metadata only access | |||||
アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_14cb | |||||
著者 |
田上, 恵子
× 田上, 恵子× 内田, 滋夫× 田上 恵子× 内田 滋夫 |
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抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | 1.はじめに レニウム(Re)は酸化還元雰囲気に敏感に反応する性質があり、古環境解明のために利用されるなど、地球化学研究上興味深い元素である。しかし、地球上での存在度は極めて低く、その環境中における濃度分布は明らかにされていない。近年は環境試料中のRe定量にICP-MSなどの高感度測定法が用いられているが、河川水中の濃度は数pg/mL以下であることが多いので、ICP-MS測定の際にReの妨害となる元素を除去し、かつReを濃縮する必要がある。これまでに我々が開発したTEVAレジン(Eichrom社製)を用いたRe分離濃縮法を用いることで、極低レベルのRe濃度が比較的容易に測れるようになってきた。本法のRIトレーサー実験によって求めたReの回収率はほぼ100%であるが、より正確な測定を行うために、本実験では同位体希釈法-ICP-MS(ID-ICP-MS)について検討し、日本の河川中Reの分析を試みた。 2.材料及び方法 試料は5河川(阿武隈川、那珂川、安倍川、淀川、吉井川)の各10地点において、平成14年10-12月に採取した。採集後直ちに研究室に送付し0.45µmのメンブレンフィルターでろ過を行った。Re分析には約100mLを供し、残りの試料はIC(主要イオン)、ICP-OES(多量-少量元素)およびICP-MS(少量-微量元素)による測定に供した。Re分析用の試料には超高純度硝酸を0.5mL加え、さらに185Re濃縮同位体スパイク(ORNL、約2.6ng/mLに調整)を0.2mL加えて一日以上放置後に分析用試料とした。TEVAレジンカラムに試料水を通水後、40mLの0.8M 硝酸でカラムを洗浄し、5mLの8M 硝酸でカラムからReを溶離した。溶離液を80℃以下で蒸発・減容し、超純水で5mLに調整後、ICP-MS(横河アナリティカルシステムズ、Agilent7500a)で測定した。 3.結果及び考察 ID-ICP-MSにより求めたRe回収率は、以前報告したRIトレーサー実験の結果1)と同様に高く、平均97.4±3.4%であった。また、河川水中のReの検出下限値は、試料量100 mL、最終溶液量を5 mLとした場合、0.02 pg/mLとなった。今回用いた河川水中のRe定量結果は0.71 - 17.8 pg/mLであり十分定量できる範囲内であった。河口付近で採取した海水の影響が見られる高塩濃度試料のデータを除くと、5河川46地点の平均Re濃度は1.76±0.91 pg/mLであり、世界の主要河川の平均濃度(0.4 pg/mL)よりも高かった。図1に阿武隈川及び吉井川のRe濃度測定結果を示す。上流から下流へのRe濃度の変化に一定の傾向は見られず、また、ReとSO42-は若干高い相関を示すものの、主要イオン濃度、種々の元素濃度との相関はほとんどなかった。 詳細については講演時に発表する。 \n参考文献: 1) Uchida, S., Tagami, K. and Saito, M.: J. Radioanal. Nucl. Chem. 255, 329-333 (2003). |
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会議概要(会議名, 開催地, 会期, 主催者等) | ||||||
内容記述タイプ | Other | |||||
内容記述 | 第40回理工学における同位元素・放射線研究発表会 | |||||
発表年月日 | ||||||
日付 | 2003-07-11 | |||||
日付タイプ | Issued |