{"created":"2023-05-15T14:44:38.768720+00:00","id":61034,"links":{},"metadata":{"_buckets":{"deposit":"69b13a4c-7805-430f-98fd-4cbab670fc3b"},"_deposit":{"created_by":1,"id":"61034","owners":[1],"pid":{"revision_id":0,"type":"depid","value":"61034"},"status":"published"},"_oai":{"id":"oai:repo.qst.go.jp:00061034","sets":["10:29"]},"author_link":["604884","604886","604885","604887"],"item_10005_date_7":{"attribute_name":"発表年月日","attribute_value_mlt":[{"subitem_date_issued_datetime":"2003-07-11","subitem_date_issued_type":"Issued"}]},"item_10005_description_5":{"attribute_name":"抄録","attribute_value_mlt":[{"subitem_description":"1.はじめに\nレニウム(Re)は酸化還元雰囲気に敏感に反応する性質があり、古環境解明のために利用されるなど、地球化学研究上興味深い元素である。しかし、地球上での存在度は極めて低く、その環境中における濃度分布は明らかにされていない。近年は環境試料中のRe定量にICP-MSなどの高感度測定法が用いられているが、河川水中の濃度は数pg/mL以下であることが多いので、ICP-MS測定の際にReの妨害となる元素を除去し、かつReを濃縮する必要がある。これまでに我々が開発したTEVAレジン(Eichrom社製)を用いたRe分離濃縮法を用いることで、極低レベルのRe濃度が比較的容易に測れるようになってきた。本法のRIトレーサー実験によって求めたReの回収率はほぼ100%であるが、より正確な測定を行うために、本実験では同位体希釈法-ICP-MS(ID-ICP-MS)について検討し、日本の河川中Reの分析を試みた。\n2.材料及び方法\n試料は5河川(阿武隈川、那珂川、安倍川、淀川、吉井川)の各10地点において、平成14年10-12月に採取した。採集後直ちに研究室に送付し0.45µmのメンブレンフィルターでろ過を行った。Re分析には約100mLを供し、残りの試料はIC(主要イオン)、ICP-OES(多量-少量元素)およびICP-MS(少量-微量元素)による測定に供した。Re分析用の試料には超高純度硝酸を0.5mL加え、さらに185Re濃縮同位体スパイク(ORNL、約2.6ng/mLに調整)を0.2mL加えて一日以上放置後に分析用試料とした。TEVAレジンカラムに試料水を通水後、40mLの0.8M 硝酸でカラムを洗浄し、5mLの8M 硝酸でカラムからReを溶離した。溶離液を80℃以下で蒸発・減容し、超純水で5mLに調整後、ICP-MS(横河アナリティカルシステムズ、Agilent7500a)で測定した。\n3.結果及び考察\nID-ICP-MSにより求めたRe回収率は、以前報告したRIトレーサー実験の結果1)と同様に高く、平均97.4±3.4%であった。また、河川水中のReの検出下限値は、試料量100 mL、最終溶液量を5 mLとした場合、0.02 pg/mLとなった。今回用いた河川水中のRe定量結果は0.71 - 17.8 pg/mLであり十分定量できる範囲内であった。河口付近で採取した海水の影響が見られる高塩濃度試料のデータを除くと、5河川46地点の平均Re濃度は1.76±0.91 pg/mLであり、世界の主要河川の平均濃度(0.4 pg/mL)よりも高かった。図1に阿武隈川及び吉井川のRe濃度測定結果を示す。上流から下流へのRe濃度の変化に一定の傾向は見られず、また、ReとSO42-は若干高い相関を示すものの、主要イオン濃度、種々の元素濃度との相関はほとんどなかった。\n詳細については講演時に発表する。\n\\n参考文献: 1) Uchida, S., Tagami, K. and Saito, M.: J. Radioanal. Nucl. Chem. 255, 329-333 (2003).","subitem_description_type":"Abstract"}]},"item_10005_description_6":{"attribute_name":"会議概要(会議名, 開催地, 会期, 主催者等)","attribute_value_mlt":[{"subitem_description":"第40回理工学における同位元素・放射線研究発表会","subitem_description_type":"Other"}]},"item_access_right":{"attribute_name":"アクセス権","attribute_value_mlt":[{"subitem_access_right":"metadata only access","subitem_access_right_uri":"http://purl.org/coar/access_right/c_14cb"}]},"item_creator":{"attribute_name":"著者","attribute_type":"creator","attribute_value_mlt":[{"creatorNames":[{"creatorName":"田上, 恵子"}],"nameIdentifiers":[{"nameIdentifier":"604884","nameIdentifierScheme":"WEKO"}]},{"creatorNames":[{"creatorName":"内田, 滋夫"}],"nameIdentifiers":[{"nameIdentifier":"604885","nameIdentifierScheme":"WEKO"}]},{"creatorNames":[{"creatorName":"田上 恵子","creatorNameLang":"en"}],"nameIdentifiers":[{"nameIdentifier":"604886","nameIdentifierScheme":"WEKO"}]},{"creatorNames":[{"creatorName":"内田 滋夫","creatorNameLang":"en"}],"nameIdentifiers":[{"nameIdentifier":"604887","nameIdentifierScheme":"WEKO"}]}]},"item_language":{"attribute_name":"言語","attribute_value_mlt":[{"subitem_language":"jpn"}]},"item_resource_type":{"attribute_name":"資源タイプ","attribute_value_mlt":[{"resourcetype":"conference object","resourceuri":"http://purl.org/coar/resource_type/c_c94f"}]},"item_title":"同位体希釈法-ICP-MSによる日本の河川水中のレニウム分析","item_titles":{"attribute_name":"タイトル","attribute_value_mlt":[{"subitem_title":"同位体希釈法-ICP-MSによる日本の河川水中のレニウム分析"}]},"item_type_id":"10005","owner":"1","path":["29"],"pubdate":{"attribute_name":"公開日","attribute_value":"2005-07-11"},"publish_date":"2005-07-11","publish_status":"0","recid":"61034","relation_version_is_last":true,"title":["同位体希釈法-ICP-MSによる日本の河川水中のレニウム分析"],"weko_creator_id":"1","weko_shared_id":-1},"updated":"2023-05-15T21:46:58.463642+00:00"}