WEKO3
アイテム
陸域から海洋への粒子態微量元素の輸送過程:福島県松川浦での事例
https://repo.qst.go.jp/records/83648
https://repo.qst.go.jp/records/83648026e272d-7361-4cc3-a739-f8c61cc18e59
Item type | 会議発表用資料 / Presentation(1) | |||||
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公開日 | 2021-07-21 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | 陸域から海洋への粒子態微量元素の輸送過程:福島県松川浦での事例 | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_c94f | |||||
資源タイプ | conference object | |||||
アクセス権 | ||||||
アクセス権 | metadata only access | |||||
アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_14cb | |||||
著者 |
神林, 翔太
× 神林, 翔太× 張, 勁× 成田, 尚史× 青野, 辰雄× Shota, Kambayashi× Tatsuo, Aono |
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抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | 【はじめに】陸域と海洋をつなぐ河口域や沿岸域は、河川水と海水が混在することによる物理拡散、物質の不溶化、沈降や再溶出などが展開される場であることから、同域における物質循環、特に陸域から海洋への物質輸送過程を理解することは重要である。しかしながら、河口域を通じて陸域から海洋へ輸送される粒子の実態は理解されていないことも多い。本研究では、幅広い塩分変動をもつ海跡湖「松川浦」を対象として、陸域から海洋への粒子の輸送過程の実態把握を行った。 【試料採取及び分析】2013年11月26日から同12月19日にかけて浦内の8測点に自作セジメントトラップを設置して粒子を捕集した。また、2013年11月26日から同11月27日にかけて計24測点で浦底堆積物を採取した。セジメントトラップ捕集粒子及び浦底堆積物の微量元素は、硝酸・フッ化水素酸・過塩素酸の混酸により全溶解した溶液試料をICP発光分光分析計及びICP質量分析計で分析した。炭素安定同位体比は安定同位体比質量分析計で測定した。また、全有機炭素、C/N比及び137Cs濃度は先行研究(Kambayashi et al., 2017)によって報告されている値を用いた。 【結果と考察】セジメントトラップ捕集粒子及び浦底堆積物の主成分組成に着目すると、主成分組成の大部分はともに陸源粒子であった。セジメントトラップ捕集粒子の希土類パターンは浦底堆積物から得られた希土類パターンとよく似ていたことから、セジメントトラップに捕集された粒子は主に再懸濁した浦底堆積物であることが強く示唆される。なお、この結果は先行研究(Kambayashi et al., 2017)による全有機炭素とC/N比による推定結果からも支持される。陸源粒子の起源を決定するための指標であるLa/Yb比を河床堆積物や沖合海底堆積物(産業技術総合研究所地質調査総合センター,2010)と併せて解析した結果、その大小関係は河床堆積物>浦底堆積物≒セジメントトラップ捕集粒子>海底堆積物となった。測点によってばらつきはあるものの、浦底堆積物とセジメントトラップ捕集粒子には河川から流入して間もない粒子が多く含まれると考えられ、河川から流入した陸源粒子は浦内で沈降するものの、多くが変質を受ける間もなく再懸濁を繰り返し、海洋へ輸送されることが示唆される。発表では、他の微量元素及び炭素安定同位体比の分布や137Cs濃度との関係についても報告する。 |
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会議概要(会議名, 開催地, 会期, 主催者等) | ||||||
内容記述タイプ | Other | |||||
内容記述 | 2021年度日本地球化学会第68回年会 | |||||
発表年月日 | ||||||
日付 | 2021-09-06 | |||||
日付タイプ | Issued |