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アイテム
炭素線とCisplatinとの併用によるTriple Negative乳癌幹細胞に対する細胞殺傷及びDNA損傷増感作用
https://repo.qst.go.jp/records/73234
https://repo.qst.go.jp/records/73234d85aadc1-9233-4e09-818d-b70a7268c399
Item type | 会議発表用資料 / Presentation(1) | |||||
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公開日 | 2015-05-13 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | 炭素線とCisplatinとの併用によるTriple Negative乳癌幹細胞に対する細胞殺傷及びDNA損傷増感作用 | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_c94f | |||||
資源タイプ | conference object | |||||
アクセス権 | ||||||
アクセス権 | metadata only access | |||||
アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_14cb | |||||
著者 |
崔, 星
× 崔, 星× 唐澤, 久美子× 堀本, 義哉× 白井, 敏之× 崔 星× 唐澤 久美子× 堀本 義哉× 白井 敏之 |
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抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | 【背景と目的】乳癌は女性の年齢調整罹患率では第1位で、世界的にみても増加傾向にあり、日本では年間5万人超が新たに乳癌と診断されている。乳癌は実に多様性に富んだ雑多な疾患で、サブタイプにより予後や治療感受性が大きく異なり、中でもTriple Negative 乳癌(TNBC)は原発性乳癌の約15%を占めるが、治療のターゲットとなる分子標的を持たず、増殖能力が高く、予後は不良である。現在、放医研では乳癌に対し新たな治療選択肢の一つとして、QOLに優れている重粒子臨床試験治療が開始され、良好な治療成績を得るため、臨床応用に向けた細胞や実験動物を用いた分子レベルのメカニズム解明が不可欠である。本研究では、炭素線単独或はCisplatinとの併用による放射線抵抗性や薬剤耐性と強く関与している癌幹細胞への影響を調べた。 【方法】超高速セルソーターを用いて、TNBC細胞株MDA-MB-231やMDA-MB-453より癌幹細胞を同定・分離し、炭素線単独或はCisplatinとの併用によるこれら癌幹細胞に対するコロニーやspheroid形成能、細胞死や血管新生関連遺伝子発現変化及びDNA損傷の違いをX線照射のものと比較検討した。 【結果】MDA-MB-231細胞やMDA-MB-453においてCD44+/CD24-、ESA+/CD24-細胞集団はコロニーやspheroid形成能、腫瘍形成能が高いことから癌幹細胞性質を有することが認められた。X線単独或はCisplatinとの併用処置は炭素線単独或はCisplatinとの併用に比べこれら癌幹細胞集団の割合をより増加させた。RT PCR Array解析では、炭素線とCisplatinとの併用はX線照射のものに比べ、 apoptosisやautophagy関連遺伝子Cytochrome c、LC3、ATG7などの発現をより増強させる一方、癌幹細胞マーカーCD44 、ESAや血管新生因子HIF1やCD26発現を著しく抑制した。また、炭素線単独或はCisplatinとの併用はX線照射のものに比べ、コロニーやspheroid形成能を顕著に抑制し、処置24h後のH2AX foci残存がより多いことが認められた。 【結論】以上より、炭素線とCisplatinとの併用は炭素線単独或はX線とCisplatinとの併用に比べより強くapoptosisやautophagyを誘導し、複雑な修復しにくいDNA損傷を与え、TNBC癌幹細胞をより有効に殺傷することが示唆された。 |
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会議概要(会議名, 開催地, 会期, 主催者等) | ||||||
内容記述タイプ | Other | |||||
内容記述 | 第17回癌治療増感シンポジウム | |||||
発表年月日 | ||||||
日付 | 2015-02-07 | |||||
日付タイプ | Issued |