WEKO3
アイテム
線量及び線質不均等分割照射による効率的な放射線治療法の検討
https://repo.qst.go.jp/records/71188
https://repo.qst.go.jp/records/711889377f3b4-7b94-4f7c-b22c-6814b7153f0c
Item type | 会議発表用資料 / Presentation(1) | |||||
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公開日 | 2013-07-09 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | 線量及び線質不均等分割照射による効率的な放射線治療法の検討 | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_c94f | |||||
資源タイプ | conference object | |||||
アクセス権 | ||||||
アクセス権 | metadata only access | |||||
アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_14cb | |||||
著者 |
松本, 孔貴
× 松本, 孔貴× 山下, 慶× 李, 惠子× 金子, 由美子× 古澤, 佳也× 松本 孔貴× 山下 慶× 李 惠子× 金子 由美子× 古澤 佳也 |
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抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | 近年、IMRTや粒子線治療など線量集中性に優れた治療法の普及により、放射線治療によるがんの局所制御は目覚ましい向上を見せている。しかし、治療後の再発や遠隔転移によりその局所制御に見合った生存率が得られないがん種もあり、転移の制御を目指した治療法の探索が急務である。現在の放射線治療は、正常組織と腫瘍組織の応答性の違いを考慮した1回小線量多分割照射が主流であるが、低線量のX線などによりがん細胞の転移能が亢進する事が我々の先行研究で示されており、1回小線量照射は転移を亢進させる可能性を含んでいる。一方で、高線量のX線、低高線量の炭素線は非照射に比べ転移能を有意に抑制したことから、本研究では、線量配分及び線質配分を変えた分割照射時ががん細胞の生存率及び転移能に与える影響を明らかにすることを目的とした。 細胞は高転移性のマウス骨肉腫由来LM8細胞を用いた。分割照射にはX線(TITAN 320,200kV, 20mA)と炭素線(290 MeV/u)の6 cm拡大ブラックピーク中心を用いた。分割間隔は24時間とし、2分割照射を行った。細胞致死の判定にはコロニー形成法を用い、転移能に対する影響の指標として、遊走能をBoyden chamber法により調べた。分割照射の方法としては1)X線単独で線量配分を変えた2分割照射、及び2)1回目の照射をX線又は炭素線で行い、2回目の照射はどちらもX線による2分割照射の2つの方法で実験を行った。 結果として、初回に高線量、2回目に低線量X線を照射した場合、他の線量配分(均等分割、1回目小線量2回目高線量)に比べ、細胞致死効果及び遊走能抑制効果どちらも最も優れていた。その効果の差は特に遊走能において顕著であり、1回低線量照射による遊走能の亢進は、2回目の線量が0.5-2Gy程度では十分に抑制されず、8Gyでは抑制された。一方で、1回目炭素線照射群では、1回目X線照射群に比べ、顕著に細胞生存率及び遊走能が減少した。この効果も1回目低線量域で両線質間に顕著な差が見られ、遊走能抑制に対してその差が特に顕著だった。 以上の結果から、初回高線量あるいは初回高LET放射線照射のように、最初に強い生物効果を与える照射法が細胞致死効果のみならず、転移能抑制効果の観点からの効率的な治療である可能性が示唆された。今後は、分割回数を増やした場合について検討を進めていく予定である。 |
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会議概要(会議名, 開催地, 会期, 主催者等) | ||||||
内容記述タイプ | Other | |||||
内容記述 | 第19回国際癌治療増感研究会 | |||||
発表年月日 | ||||||
日付 | 2013-06-08 | |||||
日付タイプ | Issued |