WEKO3
アイテム
64Cu-ATSMを用いたがん幹細胞局在領域イメージングと内用放射線治療
https://repo.qst.go.jp/records/71131
https://repo.qst.go.jp/records/71131cbfd8fa6-3240-46c5-abb2-e80ffff6c96f
Item type | 会議発表用資料 / Presentation(1) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
公開日 | 2013-06-04 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | 64Cu-ATSMを用いたがん幹細胞局在領域イメージングと内用放射線治療 | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_c94f | |||||
資源タイプ | conference object | |||||
アクセス権 | ||||||
アクセス権 | metadata only access | |||||
アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_14cb | |||||
著者 |
吉井, 幸恵
× 吉井, 幸恵× 古川, 高子× 清野, 泰× 吉井, 裕× 吉本, 光喜× 藤林, 康久× 佐賀, 恒夫× 吉井 幸恵× 古川 高子× 吉井 裕× 吉本 光喜× 藤林 康久× 佐賀 恒夫 |
|||||
抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | [背景] 近年、腫瘍中に少数存在する「がん幹細胞」が、がんの治療抵抗性や転移能に関与するとして注目を集めている。我々はこれまでに、マウス大腸がん(Colon26)腫瘍モデルを用いてPET用低酸素検出薬剤64Cu-diacetyl-bis (N4-methylthiosemicarbazone) (64Cu-ATSM)が高集積する腫瘍内領域にはがん幹細胞が多く局在することを明らかにしてきた(Yoshii et al. 2010)。また、放射性64Cuは細胞に障害を与える−線・オージェ電子を放出する核種でもあるため、本薬剤はこうした集積領域を同時に傷害できることも明らかにしてきた(Yoshii et al. 2011)。本研究では、さらに、ヒト大腸がん(HT29)腫瘍モデルにおいて詳細に調査することで、64Cu-ATSMのがん幹細胞局在領域を標的としたイメージング並びに内用放射線治療への応用の可能性について検討すると共に、64Cu-ATSM治療のがん幹細胞に及ぼす影響について調査した。[方法] HT29移植腫瘍モデルマウスを用い、腫瘍内の64Cu-ATSM分布をautoradiography法を用いて検討した。また、同一切片の免疫組織染色を行い、がん幹細胞の分布と比較した。がん幹細胞マーカーとしては、本モデルにおいて報告があるCD133を用いた(Ieta et al. 2008)。内用放射線治療実験では、同モデルマウスに対し治療量の64Cu-ATSMを投与[1 mCi(Control群: 0 mCi)]し、経時的に腫瘍径を計測した。また、投与後2日後の腫瘍を摘出し、腫瘍中のCD133+細胞比率を調査した。さらに、セルソーターによりCD133+細胞、CD133-細胞を分離し、in vitroでの64Cu-ATSM治療による細胞への影響を検討した。[結果と考察] HT29腫瘍において、64Cu-ATSM高集積領域ではCD133+細胞の割合が高く、低集積領域では低かった。また、64Cu-ATSM内用放射線治療により、腫瘍体積は減少すると共に、CD133+細胞の比率は、有意に低下していた。また、in vitroの検討から、64Cu-ATSM治療は、CD133−細胞並びにCD133+細胞ともに、アポトーシスを誘起し、その程度は同等であることが示された。以上の結果から、HT29腫瘍において、64Cu-ATSMは、CD133+細胞高局在領域に集積し、こうした領域に存在するCD133−細胞のみならずCD133+細胞においても細胞死を誘起することで、CD133+細胞の割合を結果として減らすことができると考えられた。以上のことから、64Cu-ATSMは腫瘍内がん幹細胞局在領域イメージング並びに、同領域を標的とした内用放射線治療にも応用できる可能性が示された。 | |||||
会議概要(会議名, 開催地, 会期, 主催者等) | ||||||
内容記述タイプ | Other | |||||
内容記述 | 第8回日本分子イメージング学会総会・学術集会 | |||||
発表年月日 | ||||||
日付 | 2013-05-31 | |||||
日付タイプ | Issued |