WEKO3
アイテム
異形性グリオーマの放射線とヒ素による老化様細胞増殖停止の誘導に関する研究
https://repo.qst.go.jp/records/70343
https://repo.qst.go.jp/records/703434fa3569c-cecc-425b-9725-98b7dc346dd8
Item type | 会議発表用資料 / Presentation(1) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
公開日 | 2010-12-01 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | 異形性グリオーマの放射線とヒ素による老化様細胞増殖停止の誘導に関する研究 | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_c94f | |||||
資源タイプ | conference object | |||||
アクセス権 | ||||||
アクセス権 | metadata only access | |||||
アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_14cb | |||||
著者 |
二宮, 康晴
× 二宮, 康晴× その他× 二宮 康晴 |
|||||
抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | [目的] 最も高発(約30%)な脳腫瘍であり放射線抵抗性としても知られる異形性グリオーマに対する、ヒ素による放射線増感効果のメカニズムを解析している。ヒ素は、異形性グリオーマに対してin vitro及びin vivoで相乗性の増感効果が示されている数少ない薬の一つである。しかし、その作用機序は不明な点が多い為、まずヒ素単独処理による解析を行ってきた。昨年にヒ素による老化様細胞増殖停止誘導に関連したヘテロクロマチン形成機構について報告した。本年度は、ヒ素による老化様細胞増殖停止誘導の原因について検証した。 [結果] 異形性グリオーマ細胞株U87MGに、ヒ素の単独処理による解析を行った。老化様細胞増殖停止の誘導を意味するヘテロクロマチン形成のマーカーのヒストンH3のリジン9のメチル化はDNAダメージにより引き起こされることが知られているので、γH2AX fociとヘテロクロマチン形成のマーカーのヒストンH3のリジン9のメチル化の二重染色を行った。その結果、ヒストンH3のメチル化は、γH2AX fociの検出された細胞に多く観察されたことから、ヒ素による老化様細胞増殖停止は、DNAダメージにより引き起こされていることが強く示唆された。次に、老化様細胞増殖停止に関与することが知られているp16とp21経路に関して、異形性グリオーマではp16が欠損している為、残るp21の誘導に関してヒ素と放射線で比較した。その結果、X線5Gyまたはヒ素1.25μMの約90%の細胞がcolonyを作らなくなる同じ条件において、明らかにp21の誘導は放射線に比較してヒ素の方が低く且つ遅い結果が得られた。このことはヒ素は放射線と同様にDNAダメージにより老化様細胞増殖停止を誘導するが、DNAダメージによるシグナル伝達経路はヒ素と放射線とは異なっていることを示唆していると思われる。この放射線と異なる経路がヒ素による放射線増感効果にも関連しているのではないかと考え、現在、解析を行っている。 |
|||||
会議概要(会議名, 開催地, 会期, 主催者等) | ||||||
内容記述タイプ | Other | |||||
内容記述 | 第53回日本放射線影響学会 | |||||
発表年月日 | ||||||
日付 | 2010-10-22 | |||||
日付タイプ | Issued |