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アイテム
重粒子で生成する活性酸素種の検出と分布の解析
https://repo.qst.go.jp/records/70267
https://repo.qst.go.jp/records/702673a214e97-a1a2-403a-a601-28d6c6dd6366
Item type | 会議発表用資料 / Presentation(1) | |||||
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公開日 | 2010-10-01 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | 重粒子で生成する活性酸素種の検出と分布の解析 | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_c94f | |||||
資源タイプ | conference object | |||||
アクセス権 | ||||||
アクセス権 | metadata only access | |||||
アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_14cb | |||||
著者 |
松本, 謙一郎
× 松本, 謙一郎× 中西, 郁夫× 安西, 和紀× 松本 謙一郎× 中西 郁夫× 安西 和紀 |
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抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | 【目的】放射線医学総合研究所の大型医療用加速器、通称HIMAC(Heavy-Ion Medical Accelerator in Chiba)で重粒子(炭素)線癌治療が開始されてから既に15年が経過し、登録患者数も延べ5000人以上に達した。HIMACでの様々な研究成果に基づいて普及小型化装置の開発が進められ、今年3月にはその第一号機が群馬大学に完成した。このような背景から、重粒子線癌治療のこれまで以上の治療効果とQOLの向上が求められている。我々は放射線が生じる活性酸素の生成を制御することがその鍵となると考えて研究を進めてきた。しかし重粒子線ではそのLETと線量が試料内部で急激に変化して特徴的な分布を見せ、活性酸素の生成量と分布を単純に予測することが難しい。そこでゼラチンで固めた試料に重粒子線を照射して、試料内で生じる活性酸素種を検出してその分布の解析を試みた。【方法】80 ℃に加熱した0.1 M PB(pH7)に粉末ゼラチンを3.5%の濃度で加えて溶かした。室温になるまで冷まし、0.1 mMのTEMPOLと1 mMのGSH、あるいは0.1 mMのTEMPOLのみ、あるいは0.1 mM TEMPOL-H、あるいは30 mM DMPOを加えて溶かした。これらの溶液をプラスチック製の細胞培養フラスコに入れて、冷蔵庫で2時間ほど冷やし固めた。このゼラチン試料表面における照射線量を32 Gyとし、また試料表面におけるLETを様々に変えて(20〜160 keV/um)、290 MeV/nの炭素線を照射した。照射後、試料表面のゼラチンをキャピラリーに吸い取りX-band EPR(JEOL)で測定し、TEMPOLの還元量、あるいはTEMPOL-Hの酸化量、あるいはDMPO-OHアダクトの生成量を調べ、各プローブの活性酸素種との反応量を求めた。【結果および考察】線量が一定の場合にはどの反応もLETが高くなるほど反応量が低下した。一つの大きな試料に照射した場合の試料内部での線量の変化を考慮して、照射時間を一定として反応量を補正すると、試料の浅い部分ではほぼ一定の活性酸素生成が見込まれたが、ビーム終末付近で小さいピークが見られた。重粒子線でも数十から数百nmol/L/Gyのレベルでスーパーオキサイドや過酸化水素の生成が予想できた。しかしヒドロキシルラジカルの関連する反応量は比較的少なかった。 | |||||
会議概要(会議名, 開催地, 会期, 主催者等) | ||||||
内容記述タイプ | Other | |||||
内容記述 | 第38回日本磁気共鳴医学会大会 | |||||
発表年月日 | ||||||
日付 | 2010-10-02 | |||||
日付タイプ | Issued |