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アイテム
マウス悪性黒色腫の高転移能に対する重粒子線の影響
https://repo.qst.go.jp/records/70165
https://repo.qst.go.jp/records/70165898fd0b6-4f63-4a98-92de-a49587d0b91c
Item type | 会議発表用資料 / Presentation(1) | |||||
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公開日 | 2010-06-22 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | マウス悪性黒色腫の高転移能に対する重粒子線の影響 | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_c94f | |||||
資源タイプ | conference object | |||||
アクセス権 | ||||||
アクセス権 | metadata only access | |||||
アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_14cb | |||||
著者 |
松本, 孔貴
× 松本, 孔貴× 小池, 幸子× 鵜澤, 玲子× 平山, 亮一× 岡安, 隆一× 安藤, 興一× 古澤, 佳也× その他× 松本 孔貴× 小池 幸子× 鵜澤 玲子× 平山 亮一× 岡安 隆一× 古澤 佳也 |
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抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | 【背景・目的】放医研における炭素線治療は5000件を越え、その中で悪性黒色腫のように優れた局所制御が得られながら遠隔転移により生存率が低下する例が見られる。炭素線治療の向上に転移の制御は必須であり、転移に対する効果を基礎的に明らかにする必要がある。本研究は、悪性黒色腫の高転移能に対する炭素線の効果をin vitroおよびin vivoの両面で評価することを目的とする。【材料】高転移株としてマウス悪性黒色腫由来B16/BL6細胞を用いた。照射には、重粒子線として290 MeV/uで加速された炭素線、光子線としてX線またはγ線を用いた。細胞の放射線感受性の評価にはコロニー形成法を用い、遊走能及び浸潤能の評価にはBoyden chamber assay及びMatri-gel invasion assayを用いた。腫瘍の放射線感受性の評価には、腫瘍増殖遅延とin vivo-in vitro assayを用い、転移に対する効果は自然肺転移モデルにより評価した。【結果】<in vitro実験> 生存率曲線から、B16/BL6に対し炭素線はX線よりも優れた殺細胞効果を示し、Relative Biological Effectiveness (RBE) はLETが13, 50, 75 keV/umでそれぞれ1.1, 1.7, 2.5だった。遊走能及び浸潤能は低線量のX線照射により有意に亢進し、線量の増加に伴い抑制された。一方、炭素線照射後は低LET、低線量域でも有意な抑制効果が得られた。<in vivo実験>腫瘍増殖遅延の解析から、炭素線(6cm SOBPの中心)の強い増殖抑制効果が観察され、γ線に対するRBEは2.6であった。自然肺転移モデル実験から、炭素線照射後γ線に比べより顕著に肺転移結節数が減少した。この結節数変化とin vivo-in vitro assayにより求めた腫瘍内1細胞の生存率から、同一生存率レベルでの転移能を評価した場合でも、γ線に比べて炭素線がより転移能を抑制することが明らかとなった。【結論】以上の結果から、炭素線などの高LET放射線はγ線やX線などの光子線に比べ有意に転移を抑制する可能性が示唆された。 | |||||
会議概要(会議名, 開催地, 会期, 主催者等) | ||||||
内容記述タイプ | Other | |||||
内容記述 | 第19回日本がん転移学会学術集会・総会 | |||||
発表年月日 | ||||||
日付 | 2010-06-17 | |||||
日付タイプ | Issued |