WEKO3
アイテム
健常人線条体におけるドーパミン生成能と細胞構築との関係
https://repo.qst.go.jp/records/70120
https://repo.qst.go.jp/records/70120ef90a096-e55d-45db-956c-60ef756d93db
Item type | 会議発表用資料 / Presentation(1) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
公開日 | 2010-05-28 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | 健常人線条体におけるドーパミン生成能と細胞構築との関係 | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_c94f | |||||
資源タイプ | conference object | |||||
アクセス権 | ||||||
アクセス権 | metadata only access | |||||
アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_14cb | |||||
著者 |
川口, 拓之
× 川口, 拓之× その他× 川口 拓之 |
|||||
抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | 黒質より多くのドーパミン作動性ニューロンが投射している線条体は,ドーパミン生成能を評価できる領域であり,パーキンソン病や統合失調症の病理との関連を解明するために注目されている.ドーパミン生成能には個体差があることが報告されているが[1],それが個々の細胞の機能に依存しているのか細胞数や密度などの細胞構築に依存しているのかは不明である.本研究では同一被験者を対象としてL-[β-11C]DOPAをトレーサーとしたPET画像と細胞構築を反映した水拡散テンソル画像を解析し,線条体におけるドーパミン生成能と細胞構築との関連を考察した. 男性健常ボランティア8名(平均46.4才,21-69才,右利き)を対象とし,T1強調画像および拡散テンソル画像(b = 0, 700 s/mm2, MPG: 6 axes)は1.5 T MRIスキャナで撮像した.拡散テンソル画像から各ボクセルの平均的な水のみかけの拡散速度を示すmean diffusivity (MD)を算出した.PETの撮像はL-[β-11C]DOPAの静注後から64分間の動態計測を行った.静注後29-64分の局所放射能濃度からドーパミン生成能を算出した.線条体の関心領域は各被験者のT1強調画像上で定めた.PET画像と拡散テンソル画像をT1強調画像に重ね,関心領域におけるパラメータを算出した. 左側線条体のドーパミン生成能RとMDをSpearmanの相関係数で解析すると負の相関 (ρ=-0.81, p=0.02) がみられた(図1).このことは線条体において水が拡散しやすいほどドーパミン生成能が低いことを示している.また,加齢の影響を考慮した偏相関解析においてもこれらのパラメータは負の相関を示す傾向がみられた (ρ=-0.70, p=0.08).ドーパミン生成能はAADC (aromatic amino decarboxylase) によってL-DOPAから生成されたドーパミン量に関連していると考えられる.一方,MDは細胞によって拡散が制限された水からの信号を捉えている.線条体ではAADCを含有したドーパミン作動性ニューロン個々の軸索がそれぞれ広範囲に分岐しているという報告がある[2].以上のことから,線条体におけるドーパミン生成能はドーパミン作動性ニューロンの軸索の密度と関連している可能性がある. 文献)[1] Ota et al., Life Sciences, 79, 730–736 (2006). [2] Matsuda et al., J. Neurosci., 29, 444- 453, (2009). |
|||||
会議概要(会議名, 開催地, 会期, 主催者等) | ||||||
内容記述タイプ | Other | |||||
内容記述 | 第5回日本分子イメージング学会総会 | |||||
発表年月日 | ||||||
日付 | 2010-05-23 | |||||
日付タイプ | Issued |