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アイテム
現場型超大容量海水濾過装置を用いた青森県六ヶ所村沖における溶存態Cs-137の分布について
https://repo.qst.go.jp/records/69493
https://repo.qst.go.jp/records/69493cf684a34-f9cf-4f64-b795-2b39ad9acaa0
Item type | 会議発表用資料 / Presentation(1) | |||||
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公開日 | 2008-09-30 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | 現場型超大容量海水濾過装置を用いた青森県六ヶ所村沖における溶存態Cs-137の分布について | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_c94f | |||||
資源タイプ | conference object | |||||
アクセス権 | ||||||
アクセス権 | metadata only access | |||||
アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_14cb | |||||
著者 |
中西, 貴宏
× 中西, 貴宏× 青野, 辰雄× 日下部, 正志× 中西 貴宏× 青野 辰雄× 日下部 正志 |
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抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | 青森県六ヶ所村に核燃料再処理工場が完成し、アクティブ試験が進行中である。すでに稼働している諸外国では放射性物質が海洋環境へ放出されることが明らかになっている。六ヶ所村周辺海域においても人工放射性核種の動向把握が重要となるが、極低濃度の外洋域や稼働前データの取得には、従来の採水法では限界がある。そこで我々は、船上からの外部電力供給型の現場型超大容量海水濾過装置(LV-FiCS)を開発した。本装置と各種吸着剤を用いて、海水に極微量しか含まれない放射性核種(例えばTc-99:2007年度年会発表)の測定を可能にした。本研究では、代表的な核分裂生成物であるCs-137について、青森県六ヶ所村沖における時系列分布を報告する。 東北沖太平洋において、2004年10月から2007年6月にかけての5航海で、試料の採取を行った。試料採取点を図1に示す。LV-FiCSを水深10−1,600 mに設置して、220−1,100 Lの海水を濾過した。孔径1 mのカートリッジフィルタで濾過された海水について、2本直列に接続したフェロシアン系吸着剤(Eksorb Anfezh)により溶存態Csを濃縮した。 吸着剤は実験室にて乾燥し、均一になるように攪拌した後、U8タイプのプラスチック容器に封入し、ガンマ線測定試料とした。測定試料をGe半導体検出器にて250,000秒測定し、放射能を求めた。吸着剤への吸着率(R)は以下の式から算出した。 R = (A – B)/A ここで、AとBはそれぞれ1段目と2段目の吸着剤に捕集された溶存態Cs-137の放射能である。 海水からの溶存態Cs-137の回収率は22−99%、放射能は0.1−5.1 mBq/Lであった。調査海域では、LV-FiCS を用いて数トンの海水を濾過しても、Cs-137 は粒状物としては検出できず、ほとんどが溶存態として存在していた。溶存態Cs-137の鉛直分布は、全般的に表層で濃度が高く下に向かって減少する傾向が見られ、このパターンは今までの報告例と比べて大差はない。定性的には、グローバルフォールアウト由来のCs-137 が表層に存在し、深層に拡散移動していることで説明できる。濃度的にも既報値と同じレベルである。しかし、沿岸に近い観測点(Stn.1、2)では、その表層の微細構造に季節変動が見られた;すなわち亜表層極大の出現と消滅。このような分布の変動は従来の調査では観測されなかったものであり、他のデータと合わせてその変動要因の解析が必要である。 |
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会議概要(会議名, 開催地, 会期, 主催者等) | ||||||
内容記述タイプ | Other | |||||
内容記述 | 2008年度日本地球化学会第55回年会 | |||||
発表年月日 | ||||||
日付 | 2008-09-19 | |||||
日付タイプ | Issued |