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アイテム
環境中におけるレニウムの分布−ICP-MSによる超微量レニウムの定量−
https://repo.qst.go.jp/records/68368
https://repo.qst.go.jp/records/6836845069a73-4349-4e46-8c58-79646403ebab
Item type | 会議発表用資料 / Presentation(1) | |||||
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公開日 | 2006-06-05 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | 環境中におけるレニウムの分布−ICP-MSによる超微量レニウムの定量− | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_c94f | |||||
資源タイプ | conference object | |||||
アクセス権 | ||||||
アクセス権 | metadata only access | |||||
アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_14cb | |||||
著者 |
内田, 滋夫
× 内田, 滋夫× 田上, 恵子× 田部井, 健× 内田 滋夫× 田上 恵子× 田部井 健 |
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抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | 1.はじめに レニウム(Re)は存在度が極めて低く、種々の環境試料中の濃度データがほとんどない。しかしながら、年代測定や古環境解明等、地球化学的に興味深い元素であることから、近年では分析例が増えている。低濃度Reの定量には超高感度微量分析が可能なICP-MSが使われるようになったが、そのための化学分離法が煩雑であるのが難点であった。そこで筆者らは、ICP-MSによるReの簡便な分析法について検討し、前回のシンポジウムで発表した1)。今回は環境生態系におけるReの動きやすさを調べるために、実際の土壌試料を用いて検討した。 2.実験方法 実験に使用した土壌は、日本全国から採取した水田及び畑土壌である。これらの土壌試料は、風乾後φ< 2 mmに篩別し室温で保存した。土壌中での易動性の指標となる土壌水抽出画分中のRe濃度はバッチ法により求めた。すなわち、風乾土壌5 gに対し純水を25 - 30 mL添加し、振とう機を用いて3日間接触させた。遠心分離後、TEVAレジンカラム(Eichrom社製)に通水してReを収着させ、30 mLの0.8M HNO3でカラム洗浄後、5 mLの8M HNO3でReを溶離した。Reの定量はICP-MS(Yokogawa, Agilent 7500)で行った(分析の詳細については前回報告を参照)。土壌中全Re濃度測定にはボールミル粉砕した試料1 gを用い、Na2CO3を5 _ 6 g加えて白金ルツボを用いてアルカリ融解した。試料を酸で溶解し水酸化鉄等の共存多量元素を除去した後、TEVAレジンで分離したReをICP-MSで定量した。土壌中全Re量に対する液相への溶出量の割合を溶出率として表した。 3.結果及び考察 表1に水田土壌における各Re濃度と溶出率の結果を示した。土壌中全Re濃度は0.09 - 5.7 ng/gであり、土壌から水へのRe溶出率は15 - 30%であった。酸化的環境である表層土壌中ではReの可溶性は高いと予想された。しかし、実際には種々の化学形態で存在し、可溶性の高い化学種(特にReO4-)だけが水により抽出できたものと考えられる。Reの実土壌環境中での移行挙動については、土壌中における化学形や存在形態、さらにインプットの情報として、灌漑水や降水中Re濃度を調べるなど、今後より詳細な検討を行う必要がある。 なお、より精度の高い分析を行うために同位体希釈法の検討を現在行っている。 \n参考文献 1)内田, 田上:第5回分析化学東京シンポジウム・2001機器分析東京討論会 (2001). |
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会議概要(会議名, 開催地, 会期, 主催者等) | ||||||
内容記述タイプ | Other | |||||
内容記述 | 分析化学 第6回東京シンポジウム 東京討論会 | |||||
発表年月日 | ||||||
日付 | 2002-09-05 | |||||
日付タイプ | Issued |