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アイテム
レトロトランスポゾンIAPエレメントの発現様式におけるマウス系統差
https://repo.qst.go.jp/records/67361
https://repo.qst.go.jp/records/673610c195803-7557-4fa1-bce5-29bc295b20c5
Item type | 会議発表用資料 / Presentation(1) | |||||
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公開日 | 2003-04-22 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | レトロトランスポゾンIAPエレメントの発現様式におけるマウス系統差 | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_c94f | |||||
資源タイプ | conference object | |||||
アクセス権 | ||||||
アクセス権 | metadata only access | |||||
アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_14cb | |||||
著者 |
田中, 泉
× 田中, 泉× 石原, 弘× 田中 泉× 石原 弘 |
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抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | マウスゲノムに数千コピー散在するintracisternal A-particle (IAP) elementはレトロウイルス型のレトロトランスポゾンであり、未分化正常細胞および一部の腫瘍細胞で発現し、その逆転写物がゲノム異常を誘発することが知られている。ゲノム内IAP elementには多数の欠失構造型があることに加え、long-terminal repeat (LTR)の転写調節領域の塩基配列にもサブタイプがある。C3H/He近交系マウスの造血系ではH型LTRを持つIdelta1型IAP elementが、骨髄性白血病細胞におけるゲノム異常の蓄積に寄与する。我々はIAPの挙動を解析するために、マウス系統C3H/He, C57BL6, Balb/c, RFMにおける各種IAP RNAの発現を比較した。 マウスゲノム内には7.2kbの全長型に加えて様々な欠失型のIAP elementが存在し、多くは2 kb以下の大規模欠失型やsolo LTRである。コピー数の多さに反して短いIAP elementの発現量は低かった。全長IAP RNAはBalb/cマウスの造血細胞でのみ少量発現しており、5.4kbの欠失型であるId1型IAP RNAは全系統の正常造血細胞において多量に発現していた。一方、ゲノム内IAP elementにはLTRの転写調節部位に塩基配列サブタイプが存在するが、Balb/cマウスではD型LTR-IAP、C3HマウスではH型LTR-IAPが強く発現していた。このことは、Balb/c由来の腫瘍細胞ではD型LTR-Id1型IAP、C3H由来の腫瘍細胞ではH型LTR-IAPがゲノム異常に寄与する例の多いことに一致していた。また、C3Hマウスの末梢血液細胞ではH型LTR-Id1型IAPに加え、これに由来する1.5kbのspliced RNA productが蓄積していた。腫瘍細胞では細胞ライン毎に異なるサイズおよび異なるタイプのIAP RNAが発現しており、起源細胞の特質に加えて腫瘍化による発現調節の変動が影響することが示された。IAP elementの発現様式がマウス系統毎に著しく異なることは、マウス系統および腫瘍細胞の特質を反映するのみならず、腫瘍細胞の特徴に影響を与えることが示唆される。 |
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会議概要(会議名, 開催地, 会期, 主催者等) | ||||||
内容記述タイプ | Other | |||||
内容記述 | 第25回日本分子生物学会年会 | |||||
発表年月日 | ||||||
日付 | 2002-12-14 | |||||
日付タイプ | Issued |