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アイテム
放医研における腫瘍イメージング研究の進捗状況 〜基礎研究分野を中心に〜
https://repo.qst.go.jp/records/65114
https://repo.qst.go.jp/records/651148f20357f-bf23-4e80-b979-658adde9e47f
Item type | 会議発表用資料 / Presentation(1) | |||||
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公開日 | 2013-08-29 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | 放医研における腫瘍イメージング研究の進捗状況 〜基礎研究分野を中心に〜 | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_c94f | |||||
資源タイプ | conference object | |||||
アクセス権 | ||||||
アクセス権 | metadata only access | |||||
アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_14cb | |||||
著者 |
古川, 高子
× 古川, 高子× 古川 高子 |
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抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | 分子イメージングにおける疾患診断開発においては、疾患の特性解明とそれを標的とした選択的分子プローブの開発、プローブ評価に適した疾患モデル動物の選択・開発が不可欠である。このような観点から、分子病態イメージング研究グループでは、PETを活用した悪性腫瘍の診断・治療の高度化に向けた臨床研究と並行して、従来知られていなかったがんの特性を洗い出すことから始まるがんイメージング技術の開発を試みている。本発表では、主として臨床に至るまでの基礎研究の成果について報告する。 新しいイメージング標的分子の探索では、アスベスト曝露による中皮細胞のがん化にかかわる分子の検索を試み、フェリチン重鎖と活性酸素種の関与を明らかにした。発癌の初期過程にかかわる分子として、早期診断に役立つ可能性があり、MRIやRIを用いるイメージングに向けた検討を進めている。さらに、患者血清中の蛋白質の網羅的解析や、siRNAを用いる機能スクリーニングによる標的分子の探索も進めている。siRNAを用いる機能スクリーニングは放射線感受性遺伝子についても行なっている。放射線感受性は発癌とも関係が深く、候補遺伝子の中には発癌に関与していて早期診断のターゲットとなる可能性のある遺伝子や、放射線治療の治療効果予測に有用なターゲットとなる可能性のある遺伝子が含まれているものと期待している。また、このように新たな標的を求める以外に、中皮腫で発現の高いメソセリンの細胞膜結合部位近傍にあたるC末側領域や消化管間葉系腫瘍(GIST)に発現するc-kitに対する抗体、新生血管の内皮や腫瘍に発現するインテグリンに結合するペプチド誘導体を基にした標識プローブの開発など、これまでに報告されている悪性腫瘍に特異性の高い分子をターゲットとする分子プローブの開発にも取り組んでいる。 イメージング法の開発に当たってはin vivoでの検証が必須であり、腫瘍の特徴を反映しかつ治療効果評価等への利用に適したモデルが望まれる。マウスのモデルは必ずしもヒトでの状況を反映しているとは言えないが、より実際に近いと考えられる同所移植による腫瘍モデルマウスを作製し、新規および既存のPETプローブの診断における有用性の評価を進めている。また、赤色蛍光タンパク質を発現する腫瘍細胞を作製し、増殖時や薬剤処理下での反応性などin vitro, in vivoで腫瘍モデルとしての有用性評価を進めている。 以上のほか、放医研内外との共同研究として、低酸素イメージング剤によってえられる腫瘍の性質についての情報、およびその情報の治療反応性予測への利用に向けての検討、腫瘍特異的な代謝経路の解明とそのイメージングへの展開についての検討なども進めている。 |
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会議概要(会議名, 開催地, 会期, 主催者等) | ||||||
内容記述タイプ | Other | |||||
内容記述 | 分子イメージング研究シンポジウム2008−社会のニーズに向けた分子イメージング研究の展開 | |||||
発表年月日 | ||||||
日付 | 2008-01-28 | |||||
日付タイプ | Issued |