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アイテム
福島の野ネズミの放射線影響調査
https://repo.qst.go.jp/records/64938
https://repo.qst.go.jp/records/649385d8f3157-a496-4555-a9c4-fba15a4892b7
Item type | 会議発表用資料 / Presentation(1) | |||||
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公開日 | 2013-03-15 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | 福島の野ネズミの放射線影響調査 | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_c94f | |||||
資源タイプ | conference object | |||||
アクセス権 | ||||||
アクセス権 | metadata only access | |||||
アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_14cb | |||||
著者 |
久保田, 善久
× 久保田, 善久× 久保田 善久 |
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抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | 東電福島第1原子力発電所事故による環境生物への放射線影響を明らかにするために、昨年度より自然環境研究センター及び日本NUSと共同して警戒区域内の野ネズミ(アカネズミ、ヒメネズミ)及びそれらが生息する場所の環境媒体(土壌など)を捕獲採取する活動を開始した。 調査地点として空間線量の異なる3地点(警戒区域内2地点、対象として空間線量の低い警戒区域外1地点)を選定し、昨年の1月と7月の2回調査を実施した。警戒区域内の1地点は、警戒区域内でも空間線量が非常に高いことが知られている大熊町夫沢の針葉樹林である。 野ネズミの被ばく線量を推定するために捕獲した野ネズミの一部及び捕獲場所の土壌について大雑把な放射能測定を実施したところ、同じ地点の土壌でもサンプル毎に放射能量に大きな差異があり、またネズミの汚染も個体毎に非常に大きな差異があった。Ericaツールを使用してネズミ個体の被ばく線量を推定すると、外部被ばくに比べて内部被ばくの寄与は概して小さく、空間線量が最も高い夫沢(空間線量率1.5〜2mSv/day)でも、野ネズミの被ばく線量率は2mGy/day前後であると推定された。 放射線の生物影響として、低線量でも線量に比例して影響が直線的に増加すると考えられている確率的影響、中でも急性照実験ネズミ(ハツカネズミ)で使用されている不安定型染色体異常検出手法(C-bandとCentromere FISH)をアカネズミとヒメネズミに適用したところ、表に示すように、ヒメネズミではC-bandでCentromereを明瞭に同定でき、また報告されているシークエンスでプローブを作成することによりCentromere FISHも可能であった。一方、アカネズミではC-bandが不明瞭であり、またセントロメアシークエンスが報告されていないため、不安定型染色体異常の検定が現状では困難であることが分かった。今後、アカネズミのCentromere FISH用プローブの開発、ハツカネズミで使用されているChromosome Painting用プローブの一部がアカネズミ、ヒメネズミに応用可能であるか否かの検討、アカネズミ、ヒメネズミの安定型染色体異常検出用プロープの開発等を進めていく必要がある。現在、C-bandによるヒメネズミの不安定型染色体異常(Dicentric)のデータを蓄積しているが、十分な解析量ではないため現時点で明確なことは言えない。射による線量効果関係が人やネズミで確立されている染色体異常を影響指標として採用した。 |
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会議概要(会議名, 開催地, 会期, 主催者等) | ||||||
内容記述タイプ | Other | |||||
内容記述 | 野生動植物への放射線影響に関する意見交換会 | |||||
発表年月日 | ||||||
日付 | 2013-03-14 | |||||
日付タイプ | Issued |