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アイテム
ポリマーゲル線量計による診断X線被ばく線量評価へ向けて
https://repo.qst.go.jp/records/64931
https://repo.qst.go.jp/records/649313da584be-6db0-493f-8ba3-c48aa38d871e
Item type | 会議発表用資料 / Presentation(1) | |||||
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公開日 | 2013-03-06 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | ポリマーゲル線量計による診断X線被ばく線量評価へ向けて | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_c94f | |||||
資源タイプ | conference object | |||||
アクセス権 | ||||||
アクセス権 | metadata only access | |||||
アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_14cb | |||||
著者 |
小原, 哲
× 小原, 哲× 小原 哲 |
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抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | 1. はじめに 当研究グループでは、様々なモダリティにおける医療被ばく線量評価を行っている。目的としては、放射線診断領域においては線量の最適化および診断参考レベルの策定、また放射線治療領域においては2次がんリスクの評価へ取り組んでいる。そこで人体等価物質であり3次元線量評価ツールとしてゲルファントムとしての応用を検討、または基礎実験を行っている。 診断領域へのゲル線量計の使用については、我々はまだ検討している段階である。低エネルギーX線(軟X線領域)におけるゲル線量計のエネルギー特性や実用上の線量応答性、またそもそも現実的に応用可能であるのかについて本研究会にてアドバイス頂ければ幸いである。 \n2. X線CT場における3次元吸収線量分布測定 小児診断X線CTによる臓器吸収線量評価については、現在、200本弱のガラス線量計(型式:GD-352M AGCテクノグラス)を小児人体模擬ファントム(年齢0, 1, 6歳)内に配置し、各臓器線量を測定している。これら人体模擬ファントムの体型は固定であり、また臓器線量も平均としての値であるが、各施設における撮影プロトコールによる被ばく線量の比較を行う目的としては十分である。 近年CT装置の検出器の多列化に伴い、コーンビームによる入射X線強度分布が単純に当方的ではなく、また検査対象であるスキャン範囲以外にも相当な線量付与がある。放射線防護の観点から、これら無駄な被ばくを減らすスキャン方法を示唆することが必要である。しかし、これらはガラス線量計による「点」測定では、入射X線に対するファントムとのジオメトリ含めて、何に由来する線量であるのか推定することが難しい。 また、近年のCT装置には自動露出機能(CT-AEC)による被ばく線量の低減機構が備わっている。ヘリカルスキャン撮影時には、これらの機構により体軸方向(Z軸)およびその横断面(X-Y軸平面)にて3次元的に照射線量が制御されるので、体内吸収線量も複雑である。このような理由で、ゲル線量計を用いた小児の各部位または妊婦体内における胎児被ばくの3次元吸収線量分布測定を検討している。 \n3. 小児X線CTにおける体内深部線量測定の問題点 このようなX線CTによる被ばく線量の指標としてCT dose index (CTDI)がある。 16cmφまたは32cmφのPMMA円筒ファントム軸中心および円周部おける線量測定により指標が求まるが、Hill*らは、ペットボトル内にポリマーゲル線量計を封入してCTスキャンを行い、Z軸方向およびX-Y平面おける深部線量分布を求めている。我々も、ガラス線量計をファントム内のZ軸方向に連続的に並べる(X-Yは一定)ことで、一連のスキャンによる連続的な積分線量分布測定を行った。しかし、ガラス線量計は診断X線領域において、40keVにて感度ピークを持ち感度補正フィルタを用いない場合、エネルギー依存性による誤差が大きい。しかし、エネルギー保証フィルタはZnであり、ファントム内の放射線場を乱してしまうため使用できない。 そこで円筒のような軸対称な空間においては、入射X線進行方向に対する深さ一定位置での入射X線スペクトルはおおよそ同じであることから、エネルギー感度も同様であるとして、相対的な2次元線量分布比較として評価した。 \n連続的な3次元線量分布が求まるゲル線量計は、任意の深さで入射光のビームハードニングや散乱線成分の割合が異なることから、エネルギー応答特性はどのように取り扱うことが適切なのであろうか。 またゲル線量計は組成の大部分が水であることから、人体と同様に入射放射線によりラジカルが生成され、拡散する。これらも重合反応に寄与し、またゲル線量計(ゲルファントム)内で拡散していく。 よって、深さ方向における直接X線および散乱X線に対するエネルギー応答性とラジカル反応による重合反応の割合など、複数の未知のパラメータが含まれる。 これらは入射X線のスペクトルをある程度推定し、またラジカルに起因する重合反応割合も何らかの方法で求めることが可能であれば、逆問題として線量分布を再構成することも可能かも知れないが、3次元的であるので非常に困難である。 \nこれらの問題に取り組む前に、まずガラス線量計を大量に並列配置して診断X線CTによる吸収線量の2次元分布を求めたのでそれらを紹介し、またゲル線量計の利用について相談したい。 \n 参考文献 *Hill B., et. al ‘A preliminary study of the novel application of normoxic polymer gel dosimeters for the measurement of CTDI on diagnostic x-ray CT scanners’, Med .Phys. 32(6), 1589-1597 |
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会議概要(会議名, 開催地, 会期, 主催者等) | ||||||
内容記述タイプ | Other | |||||
内容記述 | 第1回3次元(3D)ゲル線量計研究会 | |||||
発表年月日 | ||||||
日付 | 2012-12-02 | |||||
日付タイプ | Issued |