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アイテム
重粒子線による癌幹細胞を標的とした癌治療の基礎的研究
https://repo.qst.go.jp/records/64750
https://repo.qst.go.jp/records/6475076bd016c-6a1b-4bf2-ba02-46eeeaa20693
Item type | 会議発表用資料 / Presentation(1) | |||||
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公開日 | 2012-09-24 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | 重粒子線による癌幹細胞を標的とした癌治療の基礎的研究 | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_c94f | |||||
資源タイプ | conference object | |||||
アクセス権 | ||||||
アクセス権 | metadata only access | |||||
アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_14cb | |||||
著者 |
崔, 星
× 崔, 星× 上條, 岳彦× 山田, 滋× 鎌田, 正× 崔 星× 上條 岳彦× 山田 滋× 鎌田 正 |
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抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | ここ十数年、各種腫瘍において癌幹細胞の存在が確認され、この癌幹細胞が放射線抵抗性、薬剤耐性、再発や転移と深く関係していることが報告されている。高LET重粒子線は低LET一般放射線抵抗性腫瘍に対して顕著な治療成果をあげている。しかし、重粒子線照射がX線等一般放射線に比べなぜ高い局所制御率や治癒率をもたらしているか、そのメカニズムについて解明すべきところが多く、特に癌治療の根治率を左右する癌幹細胞への影響についての研究は非常に重要と考える。今回、ヒト消化器系腫瘍(大腸癌由来HCT116、SW480、膵臓癌由来PANC1、 PK45、MIAPaCa2、 BxPc3)細胞を用い、in vitro 及びin vivoにて癌幹細胞を同定・分離し、これら癌幹細胞に対して、炭素線(290, 50keV/um, 6-cm SOBP)或いはX線照射前後の細胞生存率、コロニー形成能、spheroid形成能、DNA損傷の違いを調べ、またSCIDマウスに移植し、腫瘍形成能、移植腫瘍に対する増殖抑制や治癒率の違いについて比較検討した。上記各種癌細胞において、炭素線照射に比べX線照射では程度の違いはあるもののCD133、 CD44、 CD24、ESA等癌幹細胞マーカー陽性細胞の割合や蛋白発現が線量依存的に顕著に増加することが認められた。大腸癌細胞においては、CD133+、CD44+/ESA+細胞、膵臓癌細胞ではCD44+/CD24+やCD44+/ESA+細胞がそれぞれのマーカー陰性の細胞に比べ有意にcolony形成数が多く、spheroid形成能や動物移植腫瘍形成能が高いことが認められた。CD133+、CD44+/ESA+細胞やCD44+/CD24+は、X 線或いは炭素線照射に対しともに抵抗性を示すが、炭素線はX線照射に比べより強い細胞殺傷能力が認められ、またより強い腫瘍増殖抑制や高い治癒率が認められた。そして、癌幹細胞マーカー陽性細胞に対して炭素線はX線より修復しにくい複雑なDNA損傷を与えていることが確認された。以上結果から、炭素線は放射線抵抗性や抗癌剤耐性を示す癌幹細胞を有効的に殺傷することが示唆され、今後より選択的に癌幹細胞をターゲットとした新規重粒子線治療法の開発が期待される。 | |||||
会議概要(会議名, 開催地, 会期, 主催者等) | ||||||
内容記述タイプ | Other | |||||
内容記述 | 第55回日本放射線影響学会総会 | |||||
発表年月日 | ||||||
日付 | 2012-09-08 | |||||
日付タイプ | Issued |