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  1. 学会発表・講演等
  2. 口頭発表

ポータブルGe検出器を用いた福島市での放射性降下物の核種同定計測

https://repo.qst.go.jp/records/64541
https://repo.qst.go.jp/records/64541
e65b2ef7-c8bd-4a87-b802-e2b4b7f83e15
Item type 会議発表用資料 / Presentation(1)
公開日 2012-03-26
タイトル
タイトル ポータブルGe検出器を用いた福島市での放射性降下物の核種同定計測
言語
言語 jpn
資源タイプ
資源タイプ識別子 http://purl.org/coar/resource_type/c_c94f
資源タイプ conference object
アクセス権
アクセス権 metadata only access
アクセス権URI http://purl.org/coar/access_right/c_14cb
著者 高田, 真志

× 高田, 真志

WEKO 636201

高田, 真志

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高田 真志

× 高田 真志

WEKO 636202

en 高田 真志

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抄録
内容記述タイプ Abstract
内容記述 1.緒言
平成23 年3 月11 日、東日本大震災が発生し、東日本沿岸部に甚大な被害を及ぼした。福島第一原発は、この地震、その 30 分後に到着した津波により全電源喪失状態に陥った。交流電源を失ったために、炉心を冷却できず、原子炉は水素爆発、サプレッションチェンバーでの爆発を起こした。これに伴い環境中に放出された放射性ガスは、風の影響で原発から約50km も離れた福島市までたどり着き、ちょうど3 月15 日夕刻から明け方に掛けての降雨と降雪により空気中の放射性物質が地上に降り注いだ。市内のモニタリングポストでは、環境放射線レベルが、10 マイクロSv/h 以上の急上昇した。
2.放射能調査と検出効率
この高い放射線レベルの放射性物質を調べるために、携帯型高純度Ge 半導体検出器(ORTEC, MicroDetective)を用いた。このゲルマニウム検出器は、電子冷却であるので、液体窒素の補充を必要としないため、現場での核種同定に適している。福島市内で、降雪がやんだ 3/17-19 にかけて、福島県庁5階ベランダ、屋上、5階会議室内で、実測した。得られた波高分布を下図に示す。波高分布は計測時間で規格化をして、横軸はガンマ線の光電ピークのエネルギーにして、屋内と屋外(ベランダと屋上)のデータを比較プロットしてある。屋内でもヨウ素、セシウムが検出されている。高純度 Ge 半導体検出器の検出効率は、MCNPX を用いたモンテカルロ手法で計算し、線源を用いた実験と比較した。両者は、良い一致を示した。環境中では、線源形状の決定が困難であるため、波高分布から得られた30 本近い I-132 の光電ピークから、検出効率を評価した。
3.結果と考察
得られた分布から、65 本近くの光電ピークを確認でき、全てのピークを構成する核種を同定した。その結果、検出された放射性核種は、ヨウ素(131,132)、セシウム(134,136,137)、テルル(129,131m,132)、ランタン(140)、テクネチウム(99m)であり、天然の放射性物質として、カリウム、タリウムなども検出された。検出された放射性物質は、半減期2.3 時間のI-132 から、30 年のCs137 である。ガンマ線フラックスの大部分は、Te132(10-20%)と I132(50%)であり、空間線量に占める割合は、I-132 が 60-70%、Cs134 が 10-20%であった。フォールアウトによる放射性物質の原子数の割合でみると、Cs137 が 90%を占め、Cs134 が 10%であった。ゲルマニウム検出器の検出効率から汚染密度を評価して、被ばく線量を評価した。放射性物質の取り込みをした場合、線量を占める核種は、Cs134(40%)、Cs137,Te132,I131(それぞれ約 10%)である。
会議概要(会議名, 開催地, 会期, 主催者等)
内容記述タイプ Other
内容記述 日本原子力学会 2012年春の年会
発表年月日
日付 2012-03-21
日付タイプ Issued
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Ver.1 2023-05-15 21:10:27.004925
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