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アイテム
分子イメージングで探るがんのすがた:その他の次世代分子イメージング
https://repo.qst.go.jp/records/64274
https://repo.qst.go.jp/records/64274a87ae3d3-4549-48e5-96aa-cbd321cd32c2
Item type | 会議発表用資料 / Presentation(1) | |||||
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公開日 | 2011-07-22 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | 分子イメージングで探るがんのすがた:その他の次世代分子イメージング | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_c94f | |||||
資源タイプ | conference object | |||||
アクセス権 | ||||||
アクセス権 | metadata only access | |||||
アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_14cb | |||||
著者 |
佐賀, 恒夫
× 佐賀, 恒夫× 佐賀 恒夫 |
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抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | がん細胞はがん化の過程で、様々な性質を獲得することが知られており、これらの性質を知ることは、がんの診療の上で重要である。このためには、これまで生検や手術など侵襲的な手法で得られた組織の病理学的検索がなされていたが、PETを中心とする分子イメージング技術を応用することにより、イメージングという非侵襲的な手法で、全身をしかも繰り返し(経時的に)感度良く定量評価することが可能になる。現時点では、がん細胞の活発な糖代謝をイメージングするフルオロデオキシグルコース(FDG)が日常臨床で使われる唯一のPETプローブであるが、分子イメージング研究の進展により、がん細胞の有する様々な性質を評価するプローブが開発され、いくつかはすでに臨床で試されている。 現在臨床で試されているPETプローブの多くは、FDGを筆頭とする代謝イメージングプローブである。糖代謝の他、アミノ酸代謝(タンパク合成)、膜脂質代謝など評価するプローブの有用性が報告されているが、中でも、FLTを代表とする核酸代謝プローブは、がん細胞の基本的な性質である無制限の細胞増殖能を捉えることができ、がんの悪性度評価や早期の治療効果判定における役割が期待されている。代謝以外のがんの特性を評価するプローブとして、治療抵抗性の大きな原因とされる腫瘍内低酸素領域を捉える低酸素プローブ(ニトロイミダゾール誘導体のFMISOやFAZA、およびこれらとは別の機序で低酸素組織に集積するCu-ATSM)は、治療効果の予測や放射線治療計画への応用が試みられている。またがん細胞に発現する様々なホルモン受容体を捉えるプローブも開発され、ソマトスタチン受容体をイメージングするGa-DOTATOCは消化管ホルモン産生腫瘍の、エストロゲン受容体をイメージングするFESは乳がんや子宮病変の評価に応用されている。 現在、がん細胞に発現する様々な分子を標的とする治療薬(分子標的治療薬)が開発・利用されているが、これらの高価な分子標的治療薬を有効に活用するには、標的分子のがんにおける発現をイメージングにより評価し、治療の奏功する患者を選択することが重要である。この目的で、これらの分子標的を特異的に認識する抗体やペプチドを用いたプローブ開発が行われている。我々の施設でも種々の増殖因子受容体を認識する抗体・ペプチドを中半減期ポジトロン核種標識して、分子標的PETイメージング法の開発研究を行っている。また、これらのプローブは、標識核種を細胞障害性のβ線やα線放出核種に変えることにより、分子標的特異的な内照射療法への展開も可能で、今後の重要な研究課題と考えられる。 本講演では、現在臨床で評価されているFDG以外の様々な腫瘍PETプローブおよびこれからの臨床応用が期待されるプローブの開発状況について解説する。 |
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会議概要(会議名, 開催地, 会期, 主催者等) | ||||||
内容記述タイプ | Other | |||||
内容記述 | PETサマーセミナー2010 | |||||
発表年月日 | ||||||
日付 | 2010-08-22 | |||||
日付タイプ | Issued |