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アイテム
分子イメージングによるがんの高精度診断
https://repo.qst.go.jp/records/64258
https://repo.qst.go.jp/records/64258657552fe-ffd6-4bdf-b962-1ea437e43c1a
Item type | 会議発表用資料 / Presentation(1) | |||||
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公開日 | 2011-06-28 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | 分子イメージングによるがんの高精度診断 | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_c94f | |||||
資源タイプ | conference object | |||||
アクセス権 | ||||||
アクセス権 | metadata only access | |||||
アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_14cb | |||||
著者 |
佐賀, 恒夫
× 佐賀, 恒夫× 佐賀 恒夫 |
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抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | 分子イメージングは「生体内で起こっている分子・細胞レベルの生物学的現象を可視化・定量化する技術」と定義される。がんの分子イメージングにより、がん化の過程でがん細胞が獲得した様々な性質や能力を非侵襲的に捉えることが可能になると期待されている。本講演では、ポジトロン断層法(PET)を中心とするがんの分子イメージング研究の現状について我々の施設での研究成果を含め、簡単に紹介する。 現在、がんのPETイメージングに用いられるPETプローブの代表格は、がん細胞の活発な糖代謝を捉えるF-18標識フルオロデオキシグルコース(18F-FDG)であり、がん患者の日常診療に欠かせないイメージング剤となっている。しかし、18F-FDGにも様々な欠点があり、これらを補い、また18F-FDGでは得られない情報を捉えるための様々なPETプローブが開発され臨床での有用性が試されている。我々の施設でも、がんの悪性度診断、治療効果・予後予測に有用と期待される細胞増殖プローブ(18F-FLT、11C-4DST)、がんの治療抵抗性の重要な原因である腫瘍内低酸素を捉えるプローブ(18F-FAZA、62Cu-ATSM)を用いたPET診断の臨床的有用性の評価を行ってきた。 現在臨床で試されているPETプローブは上記のような低分子量プローブが主体であるが、がん細胞に発現する様々な分子標的を捉える目的で、これらに特異的に結合する抗体やペプチドを用いたプローブ開発も進められている。これらの高分子量のプローブは、低分子量のプローブに比べ体内動態が遅く、Cu-64(13時間)やZr-89(78.4時間)、I-124(4.2日)といった、現在頻用されているF-18(110分)やC-11(20分)に比べて物理学的半減期の長いポジトロン放出核種での標識が必要となる。我々も様々な分子標的を認識する抗体や抗体分画、ペプチドを放射性標識して、PET/SPECTイメージングの基礎検討を行っている。このような抗体・ペプチドプローブを用いた分子標的発現のイメージングが可能になれば、分子標的治療薬の奏功する患者の選択や治療効果の評価など臨床への貢献も大きいと期待される。さらに、抗体やペプチドプローブは腫瘍への集積性・滞留性に優れており、イメージング用核種の代わりにβ線(Y-90など)のような細胞傷害性の放射性核種で標識することにより、がんの内部から放射線治療を行う(内照射治療)ことも可能になる。 がんの性状や分子標的発現などを捉えるプローブの開発は、がんの診療に貢献する高精度がん診断法の確立に加え、がん特異的な内照射療法への応用も期待される。 |
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会議概要(会議名, 開催地, 会期, 主催者等) | ||||||
内容記述タイプ | Other | |||||
内容記述 | 第27回日本DDS学会学術集会 | |||||
発表年月日 | ||||||
日付 | 2011-06-10 | |||||
日付タイプ | Issued |