WEKO3
アイテム
腫瘍特異的画像診断薬の開発
https://repo.qst.go.jp/records/63844
https://repo.qst.go.jp/records/63844d4f8d53f-a09f-4e68-a880-a9cd9001ef65
Item type | 会議発表用資料 / Presentation(1) | |||||
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公開日 | 2010-03-16 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | 腫瘍特異的画像診断薬の開発 | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_c94f | |||||
資源タイプ | conference object | |||||
アクセス権 | ||||||
アクセス権 | metadata only access | |||||
アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_14cb | |||||
著者 |
辻, 厚至
× 辻, 厚至× 辻 厚至 |
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抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | 腫瘍の分子イメージングは、腫瘍の存在診断、悪性度診断、治療効果判定などがん患者さんの診療に重要な情報を与えることができる。なかでもFDG-PETは、臨床で広く利用され、今やがん患者さんの診療には欠かせないツールとなった。近年、多くの分子標的薬が治療に使われており、FDGのように汎用性の高いイメージング剤だけでなく、治療方針の決定に重要な分子標的を特異的にイメージングする診断薬開発のニーズも高い。分子標的薬は、癌にその標的分子である腫瘍マーカーを高発現している患者さんに対して使用すれば、その効果を最大限に発揮できる。治療の奏功する患者さんの選択は、これまで手術や生検といった侵襲的手技にて取得された組織を元になされてきたが、腫瘍マーカーに特異的なイメージングができれば、非侵襲的に、しかも原発巣と転移巣を一度に評価することができる。そこで、我々は、腫瘍特異的抗体を利用したイメージング剤の開発を行なっている。本委託事業では、PURE Systemを利用した低分子抗体診断薬の開発として、乳がん治療薬の標的分子であるHER2などの腫瘍抗原を標的とした画像診断薬の開発を行っている。 画像診断薬の開発には高い親和性と特異性を有する抗体を放射性標識して使用する。ある増殖因子受容体に対する抗体(IgG)をIn-111標識とI-125標識し、ヒト腫瘍細胞を用いて細胞結合実験と競合阻害実験を行った。その結果、腫瘍抗原を高発現しているヒト腫瘍細胞に特異的に高い親和性で結合することがわかった。次に、IgGが腫瘍細胞表面の抗原に結合した後の細胞内局在を調べた。その結果、IgGは抗原に結合後速やかに細胞内へ移行し、In-111は細胞内に留まるが、I-125は細胞外に排出されてしまうことがわかった。このことから、イメージングには、放射性ヨードではなくIn-111などの金属核種による標識が適していることが示唆された。実際に担がんマウスにおけるIn-111標識およびIn-125標識IgGの体内動態を調べたところ、In-111標識IgGは2日後に腫瘍1gあたり投与量の23%と高い集積を示したのに対し、In-125標識IgGは集積も低く、投与時間とともに集積が減少していった。そこで担がんマウスにおいてIn-111標識IgGによるイメージングを実施したところ、抗原を高発現している腫瘍のイメージングに成功した。IgGは血中クリアランスが遅いため、臨床応用のためには低分子化する必要がある。そこで、我々はIgGの約1/3の分子量のFabで同様の検討を行った。低分子量化により抗原との結合親和性は低下し、インビボでの腫瘍への集積も約1/5にまで低下したが、血中クリアランスが加速され、早期に高い腫瘍血液比を得ることができた。腫瘍集積の絶対量が少ないことから、感度と定量性に優れるPETイメージングに向けて、ポジトロン核種のCu-64で標識し、PETイメージングを行ったところ、高コントラストに腫瘍を描出することに成功した。現在、より低分子量のscFvでの検討を行っているところである。 低分子量抗体では、IgGに比べ放射性標識に伴う免疫活性の低下が大きいと考えられる。そこで、Pure Systemの特長を生かして、免疫活性に影響を与えない部位特異的な放射性標識法の開発を行っており、その原理およびここまでの成果も合わせて報告する。 |
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会議概要(会議名, 開催地, 会期, 主催者等) | ||||||
内容記述タイプ | Other | |||||
内容記述 | 平成21年度研究成果報告会 (文部科学省委託事業 都市エリア産学官連携促進事業(発展型) | |||||
発表年月日 | ||||||
日付 | 2010-03-19 | |||||
日付タイプ | Issued |