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アイテム
分子イメージングで探るがんのすがた
https://repo.qst.go.jp/records/63760
https://repo.qst.go.jp/records/63760c8f171f1-818a-4f43-a956-fe9a22b69582
Item type | 会議発表用資料 / Presentation(1) | |||||
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公開日 | 2010-01-26 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | 分子イメージングで探るがんのすがた | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_c94f | |||||
資源タイプ | conference object | |||||
アクセス権 | ||||||
アクセス権 | metadata only access | |||||
アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_14cb | |||||
著者 |
佐賀, 恒夫
× 佐賀, 恒夫× 佐賀 恒夫 |
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抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | がん細胞はがん化の過程で、様々な性質を獲得することが知られており、これらの性質を知ることは、がんの診療の上で重要である。これらの性質を知るためには、生検や手術など侵襲的な手法で得られた組織の病理学的検索がなされていたが、PETを始めとする分子イメージング技術の普及により、非侵襲的にしかも繰り返し定量評価できるようになってきた。現時点では、がん細胞の活発な糖代謝を画像化するフルオロデオキシグルコース(FDG)が日常臨床で使われる唯一のPETプローブであるが、分子イメージング研究の進展により、がん細胞の有する様々な性質を評価するプローブが開発され、いくつかはすでに臨床で試されている。本講演では、現在臨床で評価されている腫瘍PETプローブおよびこれからの臨床応用が期待されるプローブの開発状況について、我々の施設での成果を中心に解説する。 活発な細胞増殖はがん細胞の基本的な性質であり、がんの悪性度診断、治療効果判定などに重要な情報である。がんの増殖能はこれまで糖代謝プローブ(FDG)やタンパク合成プローブ(メチオニン)などを用いて間接的に評価されてきたが、現在では核酸代謝プローブが使用可能となり、その代表的なものがフルオロチミジン(FLT)である。FLT-PETの臨床的有用性は2000年台初頭から様々な種類のがんで検討され、悪性度評価や早期の治療効果判定に有用と報告されている。我々も、重粒子線治療患者を対象にしたFLT-PETの臨床研究を行い、FLTの治療前の集積が重要な予後判定因子であることを示してきた。 がんはそのサイズを増すにつれて、血管からの酸素供給が不足し、低酸素状態となり、その結果、放射線や抗がん剤に抵抗性になるのみならず、その悪性度を増すことが明らかになってきた。がん組織に内在する低酸素部位を評価することは、治療方針の決定、治療効果予測に重要である。現在、臨床で用いられている低酸素PETプローブは2-ニトロイミダゾール誘導体とCu-ATSMであり、これらプローブの腫瘍集積性と低酸素状態・治療効果の比較が行われている。今後はこれらの成果を、放射線治療計画等の臨床治療に生かしていくことが求められる。 現在、がん細胞に発現する様々な分子を標的とする治療薬が開発されているが、この分子標的治療薬を有効に活用するには、標的分子のがんにおける発現をイメージングにより評価し、治療の奏功する患者を選択することが重要である。この目的で、分子標的を認識する抗体やペプチドを用いたプローブ開発がなされており、我々も増殖因子受容体を認識する抗体分画・ペプチドと中半減期ポジトロン核種を組み合わせた、分子標的PETイメージング法の開発を行っている。また、これらのプローブは、標識核種をβ線やα線核種に変えることにより、分子標的特異的な内照射療法への展開も可能で、今後の重要な研究課題である。 |
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会議概要(会議名, 開催地, 会期, 主催者等) | ||||||
内容記述タイプ | Other | |||||
内容記述 | 分子イメージング研究シンポジウム2010 | |||||
発表年月日 | ||||||
日付 | 2010-01-22 | |||||
日付タイプ | Issued |