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アイテム
放射線防護効果を有する医薬候補としての安定型FGFキメラタンパク質の作成と分子特性の評価
https://repo.qst.go.jp/records/62868
https://repo.qst.go.jp/records/628687b493fd0-2557-4127-abb5-5cbcab9367d5
Item type | 会議発表用資料 / Presentation(1) | |||||
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公開日 | 2008-11-25 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | 放射線防護効果を有する医薬候補としての安定型FGFキメラタンパク質の作成と分子特性の評価 | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_c94f | |||||
資源タイプ | conference object | |||||
アクセス権 | ||||||
アクセス権 | metadata only access | |||||
アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_14cb | |||||
著者 |
本田, 絵美
× 本田, 絵美× 倉持(小見), 明子× 萩原, 亜紀子× 木村, 美穂× 鈴木, 理× 浅田, 眞弘× 中山, 文明× 明石, 真言× 今村, 亨× 萩原 亜紀子× 中山 文明× 明石 真言 |
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抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | Fibroblast growth factor (FGF)ファミリーは細胞の増殖・分化や代謝調節を通じて様々な生命現象の制御に働いていることが示されており、その機能を医薬として利用できる分子とプロトコールの開発が期待されている。我々はこれまでにFGF1、FGF7、FGF10のマウス小腸における放射線防護効果を比較し、広い受容体活性化能を有するFGF1が最も優れた効果を発揮することを報告した。しかしFGF1は、不安定性や強いヘパリン依存性などの為に医薬となっていない。今回我々は、多数のFGF1/FGF2キメラタンパク質から選択された優れた分子を基に、医薬化を指向して分子の至適化を試みた。外来アミノ酸の排除を優先しキメラ化のポイントを微妙に変えた複数の変異体の中から、最適と考えられるFGFキメラタンパク質を選択した。この分子は、FGF1やFGF2に比べて、37˚Cにおける活性安定性が高く、蛋白質分解酵素耐性が高く、さらに溶液保存中における濃度低下が少ないことが示された。立体構造を反映する自家蛍光の解析により、これらの優れた特性の少なくとも一部は、タンパク質フォールディングの安定化によると考えられた。受容体特異性を、特定サブタイプのFGF受容体の強制発現細胞を用いて評価した結果、本分子は我国唯一の承認FGF医薬であるFGF2が反応できないFGFR2bに対しても強い活性を示し、FGF1と同様に全サブタイプのFGF受容体を刺激できることが示された。また表皮角化細胞に対して、ヘパリンの有無に依存せず、FGF1やFGF2よりも強い増殖刺激活性を示した。さらに本分子は、ガンマ線10 Gy全身照射BALB/cマウスにおける小腸cryptの生存率を改善した。以上の結果から、本分子は安定型FGF医薬候補として、放射線障害の予防治療をはじめ創傷治療など幅広い用途に有用であることが期待される。 | |||||
会議概要(会議名, 開催地, 会期, 主催者等) | ||||||
内容記述タイプ | Other | |||||
内容記述 | 日本放射線影響学会 第51回大会 | |||||
発表年月日 | ||||||
日付 | 2008-11-21 | |||||
日付タイプ | Issued |