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アイテム
うつ病における脳血流・代謝
https://repo.qst.go.jp/records/62817
https://repo.qst.go.jp/records/62817f78d6492-474a-4f5b-b0fd-beaaf4af0840
Item type | 会議発表用資料 / Presentation(1) | |||||
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公開日 | 2008-10-28 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | うつ病における脳血流・代謝 | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_c94f | |||||
資源タイプ | conference object | |||||
アクセス権 | ||||||
アクセス権 | metadata only access | |||||
アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_14cb | |||||
著者 |
高野, 晴成
× 高野, 晴成× 高野 晴成 |
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抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | 脳血流や糖代謝は脳局所における神経活動を反映すると考えられ、PETやSPECTを用いてこれらを測定することは、脳の大局的な活動をin vivoで把握するのに有用である。特に、近年の画像統計解析法の進歩は局在診断の精度を向上させている。ここでは、最も主要な精神疾患の一つであるうつ病(気分障害)への応用について概観する。 うつ病の病相期の脳血流・代謝は健常者と比較して主として前頭葉、前部帯状回等で異常(特に低下)が見られるという報告が多い。症状改善後はこれらが改善したとの報告と異常部位が残存したとの報告があり、後者は素因ないしは治療抵抗性の指標と考えられている。Maybergらは各種の抗うつ薬や精神療法の治療前後でFDG-PETを用いて糖代謝を測定し、その変化の異同や治療反応との関連を精力的に検討している。その結果、彼らはうつ病の辺縁系−皮質調節障害モデルを提唱し、うつ病に関与する神経回路網の役割を詳細に考察している。 一方、電気けいれん療法(ECT)は難治性のうつ病の治療に今なお不可欠な治療法であるが、その作用機序は不明である。われわれはPETを用いてECTを施行中のうつ病患者の脳血流を測定し、けいれん発作最中には脳幹や間脳で血流が有意に増加し、発作後には内側前頭部や視床に有意な変化がみられたことを示し、ECTにおけるこれらの脳部位の重要性を示した。また、近年、脳局所を刺激する経頭蓋磁気刺激法や脳深部刺激法などもうつ病の治療法として応用されつつあるが、こうした研究の作用機序の検討にも脳血流・代謝検査が重要な役割を果たしている。 さらに、高齢化社会を迎えて、認知症と並んで老年期のうつ病も注目されている。老年期うつ病の発症には加齢による環境の変化や脳の器質的変化の関与が示唆されているが、臨床上、特に問題となるのは認知症との鑑別である。両者は臨床症状のみからは鑑別が困難であることも少なくなく、認知症の前駆症状としてうつ状態が出現することも多い。しかし両者は治療方針が異なることもあり、脳血流・代謝測定を初めとした核医学検査で有用な所見が得られれば、臨床的意義は大きいと思われる。特に、わが国においても開始されたJ-ADNIによりアルツハイマー型認知症の画像データが蓄積されることにより、老年期うつ病の鑑別や病態の理解にも役立つことが予想される。 |
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会議概要(会議名, 開催地, 会期, 主催者等) | ||||||
内容記述タイプ | Other | |||||
内容記述 | 第48回日本核医学会学術総会 | |||||
発表年月日 | ||||||
日付 | 2008-10-26 | |||||
日付タイプ | Issued |