WEKO3
アイテム
認知症の分子ネットワーク
https://repo.qst.go.jp/records/62803
https://repo.qst.go.jp/records/6280311b28d05-cbd3-479c-8072-6ee8c94a46d8
Item type | 会議発表用資料 / Presentation(1) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
公開日 | 2008-10-27 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | 認知症の分子ネットワーク | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_c94f | |||||
資源タイプ | conference object | |||||
アクセス権 | ||||||
アクセス権 | metadata only access | |||||
アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_14cb | |||||
著者 |
樋口, 真人
× 樋口, 真人× 樋口 真人 |
|||||
抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | アルツハイマー病(AD)をはじめとする神経変性型の認知症は、アミロイドβペプチド(Aβ)からなる老人斑やタウ蛋白からなる神経原線維変化などのアミロイド蓄積を中核病理とする。家族性疾患の遺伝子解析やトランスジェニック(Tg)マウス研究の知見に基づき、?Aβやタウ蛋白の異常が発端となり、?神経免疫担当細胞の活性化、?カルシウム恒常性異常、?神経伝達障害などの病的プロセスを連鎖的に引き起こし、神経細胞死ひいては認知機能障害出現に至るというカスケード仮説が支持されている。しかし実際にはカスケードは一方向性ではなく、上記?〜?の主要プロセスが相互に影響を及ぼし合う分子ネットワークを形成している。従ってネットワーク全体を生体で随時モニタリングすることが、病態理解に加えて診断・治療にも寄与しうる。当センターはTgマウスのPETならびに生体蛍光イメージングにより、Aβおよびタウ蛋白アミロイドを検出するプローブ、ならびに活性化グリアや各種神経伝達系に対するプローブを開発し、認知症発症分子ネットワークの網羅的モニタリングを目指してきた。さらにTgマウスのイメージング研究を遺伝子発現・生化学・病理解析および電気生理検査と組み合わせることで、?Aβの切断・修飾がADの特徴的病理の形成に関わること、?特定のマーカーを発現する神経免疫細胞が分子ネットワークの活性化と抑制へ個別に関わること、?カルシウム依存性プロテアーゼであるカルパインの活性化と分子ネットワーク活性化が相互促進的であること、?神経伝達系同士の相互作用が分子ネットワークを増幅しうることなど、各主要プロセスの中に発症機構の根幹に関与するサブプロセスが存在することを明らかにしつつある。特に神経免疫システムは、アミロイド病理を強力に制御することがTgマウスとヒトで証明されており、さらに全身免疫と神経系の変化を仲介する脳内インターフェースであることから、重点的に追究する価値が高いと考えられる。また最近米国で血液のプロテオミクス解析からADのマーカーとなる蛋白群が同定されたが、これらの大半が免疫関連シグナルであり、認知症発症と全身免疫系変化の密接な関係を示唆している。神経免疫と全身免疫を一括してモニタリングすることが可能になれば、認知症発症の分子機構を全身分子ネットワークの障害として捉え、診断および治療制御を行える見込みが高い。 | |||||
会議概要(会議名, 開催地, 会期, 主催者等) | ||||||
内容記述タイプ | Other | |||||
内容記述 | 第48回日本核医学会学術総会 | |||||
発表年月日 | ||||||
日付 | 2008-10-26 | |||||
日付タイプ | Issued |