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アイテム
探索的臨床試験におけるイメージングバイオマーカーの意義
https://repo.qst.go.jp/records/62761
https://repo.qst.go.jp/records/62761fa2dbee1-6e72-45a7-944d-765a241853e2
Item type | 会議発表用資料 / Presentation(1) | |||||
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公開日 | 2008-10-06 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | 探索的臨床試験におけるイメージングバイオマーカーの意義 | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_c94f | |||||
資源タイプ | conference object | |||||
アクセス権 | ||||||
アクセス権 | metadata only access | |||||
アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_14cb | |||||
著者 |
須原, 哲也
× 須原, 哲也× 須原 哲也 |
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抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | 近年、基礎生命科学や生体医工学の飛躍的進歩により、向精神薬の開発に遺伝子改変動物による基礎研究から新薬の臨床試験にイメージングバイオマーカーを利用する機運が世界的に高まっている。Positron Emission Tomography(PET)は放射性同位元素で標識された化合物(リガンド)を用いて、生体の生理的・生化学的情報をin vivoで経時的かつ定量的に測定する分子イメージング手法の一つであり、使用される放射性同位元素(11C,13N,15O,18F)の半減期が非常に短く、またこれらは生体を構成する元素でもあるため、化合物の構造を変えることなく標識することが可能である。さらに、これらの核種は最大比放射能(単位分子当たりに標識できる放射能量)がきわめて高い。そのため画像化に必要な放射能量を投与しても、その中に含まれる薬物分子はごく僅かナノモルで済むことになる。すなわち、検査には生体に影響のない程度の極少量の薬剤投与で十分であり、生体微量成分の追跡も可能にしている。そのためPETは探索的臨床試験において有効な測定手段となっている。探索的臨床試験はマイクロドーズ臨床試験、薬理学的試適用量決定のための初期臨床試験、作用機序検討用の臨床試験を含む概念で2006年に米国FDAよりガイダンスが公表されている。このなかでマイクロドーズ臨床試験は、候補化合物をポジトロン核種で標識し、生体に影響のない程度の極少量の投与で人間における候補化合物の分布と動態を評価する試験であり、作用機序検討用の試験は、実際に薬物が標的分子に結合しているかを、性質の明らかな標識リガンドとの間の競合阻害をみることによって検証することなどを含む。たとえばセロトニントランスポーターに結合する性質を持った抗うつ薬が実際にどの程度セロトニントランスポーターを遮断しているかは、選択的なセロトニントランスポーター標識リガンドである[11C]McN5652や[11C]DASBの結合の阻害の程度で評価することが可能となる。この阻害の程度は占有率として定量化でき、薬理学的試適用量決定のための初期臨床試験では占有率を指標に至適用量の推定を行うことが可能である。PETは病態診断のみではなく医薬品開発・研究のあらゆる段階に寄与することが期待されており、とくに向精神薬の開発においては、脳移行性や脳内作用点での評価が可能であり、われわれもPETを用いた新規抗うつ薬の第1相試験および抗精神病薬の第2相試験を行い少数の被験者で投与量や投与方法などに関する有用な情報が得られることを確認している。 | |||||
会議概要(会議名, 開催地, 会期, 主催者等) | ||||||
内容記述タイプ | Other | |||||
内容記述 | 第18回日本臨床精神神経薬理学会 第38回日本神経精神薬理学会 合同年会 | |||||
発表年月日 | ||||||
日付 | 2008-10-03 | |||||
日付タイプ | Issued |