WEKO3
アイテム
ヒト由来正常細胞の細胞致死及びクロマチン損傷に対する加速核種・LET依存性
https://repo.qst.go.jp/records/62733
https://repo.qst.go.jp/records/627336f71fc7b-0d3e-4a2f-bfc9-501e5943406e
Item type | 会議発表用資料 / Presentation(1) | |||||
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公開日 | 2008-09-22 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | ヒト由来正常細胞の細胞致死及びクロマチン損傷に対する加速核種・LET依存性 | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_c94f | |||||
資源タイプ | conference object | |||||
アクセス権 | ||||||
アクセス権 | metadata only access | |||||
アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_14cb | |||||
著者 |
鶴岡, 千鶴
× 鶴岡, 千鶴× 鈴木, 雅雄× 劉, 翠華× 古澤, 佳也× 岡安, 隆一× 安西, 和紀× 鶴岡 千鶴× 鈴木 雅雄× 劉 翠華× 古澤 佳也× 岡安 隆一× 安西 和紀 |
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抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | 高LET放射線における生物効果はX線やγ線に比べ大きいとされており、X線・γ線に対する生物学的効果比(RBE)は100〜200keV/µm付近で最大になると言われている。しかし、kraftら(Nuclear Science Applications.,3:1-28,1987)、Belliら(Int.J.Radiat.Biol.,55: 93-104,1989)、Folkardら(Int.J.Radiat. Biol.,69:729-738,1996)、Suzukiら(Int.J.Radiat.Biol.,72:497-503,1997)が、哺乳動物の培養細胞や酵母菌の致死効果あるいはDNAレベルの損傷におけるRBEのLET依存性を調べた結果、同様のLET値のビームであっても加速核種が異なると生物効果が異なることを報告している。 そこで、我々は、放射線医学総合研究所の重粒子がん治療装置より加速された炭素、ネオン、シリコン、鉄イオンを用いて、ヒト胎児皮膚由来正常細胞の細胞致死及び照射直後又は照射24時間後に観察されるクロマチン損傷誘発頻度の加速核種及びLET依存性の違いを明らかにすることを目的とし研究を行った。細胞致死はコロニー法による細胞の増殖として検出し、クロマチン損傷は早期染色体凝縮法(PCC法)を用いて、G1/G0期における凝縮クロマチン切断として検出した。 細胞致死や照射24時間後に観察された修復されずに残ったクロマチン損傷頻度の様な何らかの修復を経て観察される生物学的エンドポイントにおいては加速核種及びLET依存性が認められたのに対し、照射直後に観察されるクロマチン損傷誘発頻度の様なほとんど修復が起こっていない条件で観察される生物学的エンドポイントにおいては加速核種依存性が認められず、さらに高LET領域でのLET依存性も認められなかった。 これらのことより、加速核種やLETが異なることによるエネルギー付与に関する重粒子線のトラック構造の違いや二次電子やフラグメント粒子によるエネルギー付与構造の違いの様な物理学的なわずかな特性の違いが、高LET放射線領域での生物影響に反映され、さらにはその生物影響は修復の過程と密接に関係していると考えられる。 |
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会議概要(会議名, 開催地, 会期, 主催者等) | ||||||
内容記述タイプ | Other | |||||
内容記述 | 放射線量を生物影響の新概念ー細胞内の線量分布と生物影響ー | |||||
発表年月日 | ||||||
日付 | 2008-09-11 | |||||
日付タイプ | Issued |