WEKO3
アイテム
尿を用いた迅速なバイオアッセイ手法の開発
https://repo.qst.go.jp/records/62606
https://repo.qst.go.jp/records/62606da06e687-a652-4dbf-ac40-ddb578a05a69
Item type | 会議発表用資料 / Presentation(1) | |||||
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公開日 | 2008-06-30 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | 尿を用いた迅速なバイオアッセイ手法の開発 | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_c94f | |||||
資源タイプ | conference object | |||||
アクセス権 | ||||||
アクセス権 | metadata only access | |||||
アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_14cb | |||||
著者 |
高見, 実智己
× 高見, 実智己× 田部井, 健× 白石, 久二雄× 山田, 裕司× 高見 実智己× 田部井 健× 白石 久二雄× 山田 裕司 |
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抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | 1.はじめに 我が国における核燃料再処理の稼動に伴い、被ばく事故発生時の医療体制の確立が必要となっている。核燃料再処理施設では、α線放出核種による被ばくが想定できる。内部汚染を伴う被ばく事故において、バイオアッセイは、正確に被ばく線量を求めるために重要な手法である。一般に、尿中の放射性物質を高濃度で回収するために共沈法がよく用いられるが、沈殿物を生成させ遠心法で分離する操作には時間がかかるため、被ばく線量の推定には0.5日程度を要し、緊急時に迅速に対応することは困難である。そこで本研究では、ろ過キットを用いることにより、α線放出核種を尿中から迅速に回収する共沈法について検討した。 \n2. 実験方法 【共沈法】ヒト尿400mLに超高純度硝酸(68%, 多摩化学工業?製, AA-100)を添加して0.3M程度の硝酸溶液とし、239Puを主体とするα線放出核種溶液を1.5mL(108Bq)加えた。この際使用したα線放出核種溶液の組成比を、下記に示す。よく攪拌した後、超高純度アンモニア水(20%, 多摩化学工業?製, AA-100)をpH=9程度になるまでゆっくりと添加し、リン酸カルシウム、リン酸マグネシウムの沈殿物にPuを共沈させた。その後、生成した沈殿をろ過キットを用いてろ過した。 \n<実験に用いたα線放出核種溶液の組成比> 核種半減期(y)放射化学的純度(%) 239Pu2.41E+0466.3 240Pu6.57E+037.9 241Pu14.422.0 241Am4.32E+023.8 合計100.0 \n【測定用試料の調製】ろ過した沈殿物を3M硝酸20mLに溶解させ、沈殿物溶解液を作成した。そのうちの3mLは液体シンチレーションカウンタ(アロカ?製、LSC6100;LSC、60分間測定)で測定するため、カクテル剤であるエコシンチXRと混ぜ、LSC測定用試料とした。残りの沈殿物溶解液17mLはU-8容器に入れ、HPGe検出器(キャンベラ製、BE2020、28000秒測定)測定用試料とした。またα線放出核種溶液を用いて、LSCおよびHPGe用試料と相当量の核種を含む、比較用コントロールも作成した。 \n3. 結果 沈殿物溶解液をLSCで測定した結果、239Pu、240Puおよび241Amのα線による合算スペクトルが得られた。LSC測定およびHPGe測定の結果から、回収率はいずれの核種においても80%以上であった。これより、本共沈法によってα線放出核種の大半を回収できることが確認された。 また、試料の化学処理に要する時間は2時間、測定および解析に要する時間は1時間であり、合計3時間以内で被ばく線量を推定できることが分かった。 これらのことから、本共沈法はα線放出核種の回収が良く、短時間で被ばく線量が推定可能なため、緊急被ばく医療へ貢献できると期待される。 |
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会議概要(会議名, 開催地, 会期, 主催者等) | ||||||
内容記述タイプ | Other | |||||
内容記述 | 日本保健物理学会第42回研究発表会 | |||||
発表年月日 | ||||||
日付 | 2008-06-27 | |||||
日付タイプ | Issued |