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アイテム
放射線照射マウスに観察された卵巣腫瘍の組織学的特性
https://repo.qst.go.jp/records/62057
https://repo.qst.go.jp/records/62057b4843810-ecdc-4936-be11-31adbcd7d579
Item type | 会議発表用資料 / Presentation(1) | |||||
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公開日 | 2007-04-02 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | 放射線照射マウスに観察された卵巣腫瘍の組織学的特性 | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_c94f | |||||
資源タイプ | conference object | |||||
アクセス権 | ||||||
アクセス権 | metadata only access | |||||
アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_14cb | |||||
著者 |
吉田, 緑
× 吉田, 緑× その他× 吉田 緑 |
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抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | 放射線は、卵母細胞毒性物質や不妊を引き起こす遺伝子改変マウスとともに卵巣腫瘍を誘発する代表の一つであるが、放射線誘発卵巣腫瘍の形態像に関する詳細な報告は少ない。今回、放射線照射マウスに認められた卵巣腫瘍について、形態および免疫組織学的特徴を報告する。 今回の検索には、2ヶ月齢で放射線照射 (炭素線、X線、各0.4から1.6Gy4回分別照射) 後、生涯飼育したB6C3F1マウスに発生した卵巣腫瘍19例(顆粒膜細胞腫(悪性含む)16例、管状腺腫3例)のホルマリン固定、パラフィン包埋標本を用いた。発生した腫瘍と線種および線量の間には関連性は認められなかった。免疫組織学的染色では、PCNAによる細胞増殖活性、p53関連抗体およびエストロゲンレセプター(ER)、プロゲステロンレセプター(PR)の発現パターンを検索した。 観察された顆粒膜細胞腫はいずれも、顆粒膜細胞に類似する円形から卵円形(一部紡錘形)の細胞が濾胞様構造を呈しながら増殖していた。一部では紡錘形および異型性を示す腫瘍細胞も観察された。管状間質腫瘍には異型性はなく、管状の立方状上皮を泡沫状の間質細胞が取り囲むように増殖していた。PCNA染色では、顆粒膜細胞腫、管状間質腫瘍ともに腫瘍細胞は強陽性を示した。また高いPCNA陽性率を示した顆粒膜細胞腫の多くは肺、リンパ節、肝臓への転移が認められた。p53抗体(wild、mutated cell双方を検出)については、PCNA強陽性を示した6例の顆粒膜細胞腫が陽性を示し、これらはp21およびMDM2抗体ともに陰性であった。管状間質腫瘍は全てp53抗体陰性であった。顆粒膜細胞腫はER陽性、PR陰性であり、管状腺腫はいずれも陰性を示した。 以上の結果より、放射線照射群に認められた卵巣腫瘍は高い細胞増殖活性を示し、特に顆粒膜細胞腫についてはその高い増殖能が転移に関連している可能性も考えられた。ホルモンレセプターの発現は卵巣腫瘍によって異なり、また顆粒膜細胞腫の発癌過程にはp53蛋白の関与の可能性が示唆された。 |
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会議概要(会議名, 開催地, 会期, 主催者等) | ||||||
内容記述タイプ | Other | |||||
内容記述 | 第23回日本毒性病理学会 | |||||
発表年月日 | ||||||
日付 | 2007-01-31 | |||||
日付タイプ | Issued |