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アイテム
腫瘍イメージングの臨床:現状と今後の展開
https://repo.qst.go.jp/records/61995
https://repo.qst.go.jp/records/6199582e28692-98cf-45a9-a05a-9f082cf3479a
Item type | 会議発表用資料 / Presentation(1) | |||||
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公開日 | 2007-01-22 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | 腫瘍イメージングの臨床:現状と今後の展開 | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_c94f | |||||
資源タイプ | conference object | |||||
アクセス権 | ||||||
アクセス権 | metadata only access | |||||
アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_14cb | |||||
著者 |
佐賀, 恒夫
× 佐賀, 恒夫× 佐賀 恒夫 |
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抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | 分子イメージングは、生体内で起こっている生理的・病的現象を体外から分子レベルで捉えてそれを画像化することであり、疾患の病態解明、早期診断、治療薬開発に貢献すると期待されている。悪性腫瘍患者の診療において、分子イメージングにより個々の腫瘍に内在する様々な性状が明らかになれば、それが診断や治療の貴重な指標となる。現在、多くの腫瘍イメージングプローブが実験動物レベル、臨床レベルで試されているが、日常臨床の現場でルーチンに使われているのは、糖代謝イメージングプローブのフルオロデオキシグルコース(FDG)のみである。腫瘍組織における糖代謝亢進を指標とするFDG-PET腫瘍診断の臨床的有用性についてはこれまで多く報告されてきているが、決して“万能”の診断薬ではなく、多くの問題点も明らかになってきており、当初期待された悪性腫瘍の早期診断や良悪鑑別には限界がある。これからは、個々の腫瘍に対し、FDG-PETのもたらす代謝情報をもとに治療効果や予後を予測し、治療計画を策定するといったテーラーメイド医療への応用に向けた検討が重要と考えられる。また、近年急速に普及してきた一体型PET/CTは、MDCTのもたらす高精細な解剖学的情報とPETのもたらす機能・代謝情報を日常臨床レベルで高精度に融合し診断に供することを可能とし、FDG-PETの診断能の向上をもたらした。また、3次元画像や仮想内視鏡などMDCTの能力をPETと組み合わせることにより、放射線治療計画、手術計画、手術のナビゲーションへ等への応用も期待される。 一方、FDGの欠点を補強する、あるいはFDGとは異なる角度から腫瘍を評価する新規プローブの検討も進んでいる。当施設では、以前からアミノ酸代謝イメージングプローブであるメチオニンを重粒子線治療患者の評価に応用しているが、本年度より核酸代謝を指標として細胞増殖を評価するフルオロチミジン(FLT)、放射線治療・化学療法に対する抵抗性の原因となる腫瘍内低酸素を標的とするCu-ATSMの臨床研究を開始した。さらに、抗体イメージング、ソマトスタチン受容体をはじめとする受容体イメージング、腫瘍増殖に欠かせない腫瘍内新生血管を標的としたイメージングなど、種々の新規腫瘍イメージングプローブの開発、臨床応用が待たれる。将来的には、多種多様なプローブを用いて、様々な角度から腫瘍を評価することが可能になると期待されるが、これらを日常臨床に効率よく応用していくためには、その時にどういう情報が求められているかを正しく認識し、目的にかなった適正なプローブを選択していくことが臨床医の重要な役割となる。 本講演では、腫瘍イメージングの臨床の現状および将来展望について述べるとともに、分子病態イメージング研究グループでの腫瘍イメージング研究の取り組みを紹介する。 |
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会議概要(会議名, 開催地, 会期, 主催者等) | ||||||
内容記述タイプ | Other | |||||
内容記述 | 分子イメージング研究シンポジウム2007 -創薬プロセスの革新- | |||||
発表年月日 | ||||||
日付 | 2007-01-19 | |||||
日付タイプ | Issued |