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アイテム
農耕地土壌における亜セレン酸の吸着に関与する土壌特性
https://repo.qst.go.jp/records/61377
https://repo.qst.go.jp/records/61377d01f5fd9-0c6f-4cff-aa8e-e0020f0923f2
Item type | 会議発表用資料 / Presentation(1) | |||||
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公開日 | 2006-06-05 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | 農耕地土壌における亜セレン酸の吸着に関与する土壌特性 | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_c94f | |||||
資源タイプ | conference object | |||||
アクセス権 | ||||||
アクセス権 | metadata only access | |||||
アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_14cb | |||||
著者 |
中丸, 康夫
× 中丸, 康夫× 田上, 恵子× 内田, 滋夫× 中丸 康夫× 田上 恵子× 内田 滋夫 |
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抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | 1. 背景:セレン(Se)は毒性が強く、過剰摂取により動植物に生理障害をもたらす一方で、動物の必須元素でもあることから、生態系内では重要な微量元素である。しかしながら、植物へのSe可給性に影響する土壌要因についてはまだ十分に整理されていない。そこで各種農耕地土壌を対象に、酸性土壌における無機態Seの主要形態である亜セレン酸(H2Se03)の土壌への吸着について、Se-75を用いたトレーサー実験により検討した。 2. 材料と方法: 1) 供試土壌: 国内各地の農耕地土壌58種類(黒ボク土、灰色低地土、グライ土、黄色土、赤色土、砂丘未熟土、および褐色低地土)を供試土壌とした。これらについて、土壌特性値としてpH(H2O)、風乾時含水率、CEC、AEC、全窒素量、有機炭素量、酸性シュウ酸塩可溶性Al, Fe含量等を測定した。 2) 土壌-土壌溶液分配係数(Kd)の測定: 風乾土3gに純水30mLを加え、室温(23℃)で24時間予備振とう後、Se-75(亜セレン酸, 約10kBq)を添加した。さらに7日間振とう後、遠心分離により得た上澄液を0.45μmメンブレンフィルターでろ過した。ろ液中Se-75濃度をNaI シンチレーションカウンター(Aloka ARC-300)により測定し、土壌接触前の濃度との差からKdを求めた。3) Seの形態別抽出: 土壌に収着したSeの一部はリン酸と同様にAl、Feに吸着されていると仮定し、関谷ら(1970)によるリン酸の形態別抽出法を一部変更し、吸着されたSeの抽出を試みた。即ち、Kd測定後のSe添加土壌に1N NH4Cl 25mLを加え、振とう後抽出されたSeを交換性Seとし、さらに4N NH4F 30mLを加え、抽出されたSeをAl吸着態とし、0.1N NaOH 30mLにより抽出されたSeをFe吸着態Seとして評価した。 3. 結果と考察: 全供試土壌について、Se-75のKd値の範囲は約20-1000であり(中央値=229)、活性Al、Feを多く含む黒ボク土および黄色土で高い傾向があった。Seを吸着する土壌成分としてはAl、Feの酸化物、水酸化物がよく知られており、またSeの吸着はリン酸と競合するとの報告もある。そこで、Kd値の比較的大きかった黒ボク土、黄色土、灰色低地土の一部について形態別抽出実験を行った結果、吸着されたSeの80-90%が回収された。抽出されたSeのうち、交換性Seは数%以下であった。また、Al吸着態Seは黒ボク土および黄色土で60-70%、灰色低地土では45%程度であり、Fe吸着態Seは黒ボク土および黄色土でおよそ10-20%、灰色低地土では35%程度であった。以上の結果は黒ボク土および黄色土における、Se吸着に対する活性Alの寄与を示唆する。 |
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会議概要(会議名, 開催地, 会期, 主催者等) | ||||||
内容記述タイプ | Other | |||||
内容記述 | 日本土壌肥料学会神奈川大会 2003年 | |||||
発表年月日 | ||||||
日付 | 2003-08-22 | |||||
日付タイプ | Issued |