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アイテム
農耕地土壌におけるSeの分配係数
https://repo.qst.go.jp/records/61376
https://repo.qst.go.jp/records/613761b129713-980f-4e67-b6e8-d840b03aa86a
Item type | 会議発表用資料 / Presentation(1) | |||||
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公開日 | 2006-06-05 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | 農耕地土壌におけるSeの分配係数 | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_c94f | |||||
資源タイプ | conference object | |||||
アクセス権 | ||||||
アクセス権 | metadata only access | |||||
アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_14cb | |||||
著者 |
中丸, 康夫
× 中丸, 康夫× 田上, 恵子× 内田, 滋夫× 中丸 康夫× 田上 恵子× 内田 滋夫 |
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抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | 1. はじめに 土壌中セレン(Se)の挙動については多くの研究があるが、土壌の種類や土地利用の違いによるSe吸着特性については情報が少ない。そこで国内各地から採取した各種農耕地土壌58種類(畑土壌29、水田土壌29)について、土壌-土壌溶液間の分配係数(Kd)を測定し、土壌の性質とKdの関係について考察した。 2. 実験方法 用いた土壌は、黒ボク土、灰色低地土、グライ土、黄色土、赤色土、砂丘未熟土、および褐色低地土に分類される。風乾土3gに純水30mLを加え、室温(23℃)で24時間予備振とう後Se-75(亜セレン酸, 約10kBq)を添加した。さらに7日間振とうした後、遠心分離(3000 rpm, 15分)により上澄液を採取し、さらに0.45μmメンブレンフィルターでろ過した。ろ液中Se-75濃度をNaI シンチレーションカウンター(Aloka ARC-300)により測定し、土壌接触前の濃度との差からKdを求めた。Seの化学形を確認するため、一部の試料を用いて、イオン交換樹脂カラムにより、実験終了後のろ液中Seについて、陽イオン、陰イオン、中性の3つの分画割合を測定した。供試土壌のpH(H2O)、風乾時含水率、陽イオン交換容量(CEC)、陰イオン交換容量(AEC)、交換性KおよびCa量、全炭素量、全窒素量、有機炭素含量、活性AlおよびFe(酸性シュウ酸塩可溶性Al, Fe)含量を測定し、Kdとの関係について検討した。 3. 結果および考察 まず、代表的な畑土壌および水田土壌である黒ボク土と灰色低地土を用いて振とう時間を検討したところ、7日間の接触によりSeの土壌への収着反応はおよそ平衡に達することが確認できた。実験終了後の試料溶液中Seの化学形は、その95-100%が陰イオン交換樹脂に吸着されたことから、ほとんどが陰イオンだったと考えられる。全供試土壌について、Se-75分配係数の値の範囲は約20-1000であり(中央値=229)、試料の75%が500以下の値を示した。土壌群ごとに比較すると、Kd値は黒ボク土および黄色土で比較的高い傾向があった (Fig. 1参照)。Seを収着する土壌物質としてはAlやFeの酸化物、水酸化物がよく知られており、今回の実験で特にKdの高い傾向にあった黒ボク土壌群は活性の高いAlやFeを多く含むことから、これらがSeの収着に影響していた可能性がある。 |
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会議概要(会議名, 開催地, 会期, 主催者等) | ||||||
内容記述タイプ | Other | |||||
内容記述 | 第40回理工学における同位元素・放射線研究発表会 | |||||
発表年月日 | ||||||
日付 | 2003-07-11 | |||||
日付タイプ | Issued |