WEKO3
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環境生態系のトリチウム安全評価モデルとデータベース構築
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Item type | 会議発表用資料 / Presentation(1) | |||||
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公開日 | 2005-12-28 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | 環境生態系のトリチウム安全評価モデルとデータベース構築 | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_c94f | |||||
資源タイプ | conference object | |||||
アクセス権 | ||||||
アクセス権 | metadata only access | |||||
アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_14cb | |||||
著者 |
宮本, 霧子
× 宮本, 霧子× 武田, 洋× 井上, 義和× 本郷, 昭三× 竹下, 洋× 佐野, 理江× 山本, 一英× 一政, 祐輔× 百島, 則幸× 佐竹, 洋× その他× 宮本 霧子× 武田 洋× 井上 義和× 本郷 昭三× 竹下 洋× 佐野 理江× 山本 一英× 一政 祐輔× 百島 則幸× 佐竹 洋 |
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抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | トリチウムの拡散力や吸着力に配慮し、理論的に万全の対策を立てようとしますと、トリチウムが通過し得るであろう、全ての環境媒体を、何から何まで対象にして、複雑な総合モデルを作らなければなりません。しかし、トリチウムに限らず、放射性核種の環境移行モデルを、「一般公衆の放射線防護」などの、ある特定の目的のために、1つのツールとして用いる場合は、必要以上に複雑な計算は必要なく、むしろ、モデル計算システムの構造や、移行パラメータが、必要にして十分な正確さを備えているかどうかを、実際の環境条件で検証し、その不確実さの程度について、十分把握することが重要だと思われます。現在、世界的にも、そのような視点から、「正確さと複雑さについて適切である」環境移行モデルはどのようなものであるべきかを検討するため、モデル相互比較の場を提供し、世界標準レベルのモデルを模索するというプロジェクトが、IAEA(国際原子力機関)で行われています。2003年から始まった、EMRASプロジェクトの中には、「放出」「回復」「環境防護」の3つのテーマに、ヨウ素やNORMなど7つの作業部会が作られています。放医研では、トリチウム&カーボン14の作業部会に参画して、トリチウムモデルの検証と改良に務めて参りました。日本からも、日本原子力研究開発機構のご協力により、東海村のトリチウム放出情報と気象データをシナリオとして提供しました。PineTreeシナリオといいます。そして、放医研が、1980年代の放射能調査研究によって測定した、降水、地下水、松葉などのトリチウム濃度を伏せておき、参加者に予測計算してもらいました。松葉は直接ヒトが口にしませんが、地上の植生の代表として、トリチウムの拡散に影響する、貴重な指標植物です。現在は、まだ参加者で、1回目の計算結果を議論したところですが、各試料、おおむね月変化の追従はよくあっていました。しかし、グラフに示すのは、松葉OBTの月変化ですが、この赤点が実測値ですが、放医研モデルが最も近いところにいるらしい、ということが分かりました。放医研のモデルは、TFWTは、その月の水蒸気と土壌水濃度から計算し、OBTは過去6ヶ月間のTFWT濃度を考慮に入れています。大気拡散移行を基調にしたモデルは、既に世界標準的なレベルが確立されているのですが、動植物のOBTの取り込みについては、まだ、ずばりの予測を行えるモデルがないことになります。放出源から、環境全体を通過させ、ヒトまでに達する、仮説部分モデルを積み重ねた評価は、所詮不確実性が大きいことが察せられます。たとえ不確実性が高い結果であっても、一旦事故が起こり、多量のトリチウムが大気中に出た場合には、住民の避難や食品摂取制限などの判断を行うために、総合モデルを用いた迅速な予測計算が必要です。そのために、フランスから「仮説シナリオ」というものが提案されました。10g(1015Bqですが)のトリチウムを、6月下旬の1時間で放出した場合に、放出源から30kmまでの範囲にいる人間が、呼吸をして、8種類の農作物と2種類の家畜を食べ、牛乳を飲んでいた場合に、半年あまりの間に、どのくらい被ばくするかを計算するものです。IAEAの事業の有効な利用法として、Tritium-ERMAのモデルで、「仮説シナリオ」を、国内の実サイトの条件に変えて計算し、もし大量の放出があった場合に、どの地場食品を最も摂取制限する必要があるか、など、介入の条件について議論すること、またそれを現場でモニタリングするために、いつ、どの場所で、どの地場食品試料を、採取分析することが、最も有効であるか、などについても計算し、学習していくことができると思っております。放医研では、1969年から全国調査、茨城県、青森県と、一次、二次、三次、と調査を行い、それらの蓄積データはホームページからご利用いただけるように、公開しています。第二次調査のデータがIAEAのシナリオに採用されました。また1973年から継続した日本の降水の標準濃度として、ホームページ公開データが、水文学の研究などに利用されています。放医研のトリチウム放射能調査は今年度で終了いたしますが、最後に、これまで本研究にご協力いただいた、日本各地の方々に、 深くお礼申し上げ、この発表を終了いたします。 |
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会議概要(会議名, 開催地, 会期, 主催者等) | ||||||
内容記述タイプ | Other | |||||
内容記述 | 第47回環境放射能調査研究成果発表会 | |||||
発表年月日 | ||||||
日付 | 2005-12-08 | |||||
日付タイプ | Issued |