WEKO3
アイテム
ヒト正常細胞の突然変異誘発における重粒子線の核種及びエネルギー依存性
https://repo.qst.go.jp/records/60581
https://repo.qst.go.jp/records/605813f60ca85-a586-4513-b548-457acca949f4
Item type | 会議発表用資料 / Presentation(1) | |||||
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公開日 | 2004-10-04 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | ヒト正常細胞の突然変異誘発における重粒子線の核種及びエネルギー依存性 | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_c94f | |||||
資源タイプ | conference object | |||||
アクセス権 | ||||||
アクセス権 | metadata only access | |||||
アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_14cb | |||||
著者 |
鶴岡, 千鶴
× 鶴岡, 千鶴× 鈴木, 雅雄× 藤高, 和信× 鶴岡 千鶴× 鈴木 雅雄× 藤高 和信 |
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抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | 宇宙放射線は異なった核種の様々なエネルギースペクトラムを持った放射線源であり、その生物影響を明らかにすることは宇宙空間に進出しようとしている人類にとって必要不可欠である。特に、大きな生物効果を持つとされている重粒子線での生物学的効果比(RBE)は、同様のLET値のイオンビームでも照射される核種が異なると、LET-RBE曲線の形が異なってくることが報告されている。 我々は、放医研HIMACより加速された炭素イオン、ネオンイオン、シリコンイオン、鉄イオンを用いてヒト胎児皮膚由来正常細胞のHPRT遺伝子座の突然変異誘発におけるLET・加速核種依存性について報告する。 突然変異はHPRT遺伝子座を標的として6-チオグアニン耐性クローンの出現で検出した。また、誘発された突然変異誘発クローンを採取し、multiplex PCR法によりDNAレベルにおける欠失の大きさのLET・加速核種依存性を検討した。LET-RBE曲線では、炭素イオン、ネオンイオンはそれぞれ75keV/micrometer、155keV/ micrometer付近でピークを示す曲線になったのに対し、シリコンイオンでは特にピークを示さないほぼフラットに近い曲線を示した。鉄イオンは200keV/ micrometerが一番小さな値のため、はっきりしたことはいえないが、LETが大きくなるにつれRBEは減少した。HPRT遺伝子座の欠失では、炭素イオンでは90%以上がpartial deletionだったのに対し、シリコンイオンでは、約70%がpartial deletionだった。ネオンイオンも炭素イオン同様90%近くがpartial deletionだったか、このうち約45%がcomplex deletion であった炭素イオンに対して、約60%がcomplex deletion であり、この点で炭素イオンとネオンイオンで大きな違いが現れた。 これらの結果は、誘発突然変異の量的・質的な関係においても核種の異なるイオンビームの物理学的な特徴の違いが明確に反映されることを示すものであり、高LET放射線の生物効果誘発メカニズム解明に重要なポイントとなるものであると考える。 |
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会議概要(会議名, 開催地, 会期, 主催者等) | ||||||
内容記述タイプ | Other | |||||
内容記述 | 日本宇宙生物科学会18回大会 | |||||
発表年月日 | ||||||
日付 | 2004-10-02 | |||||
日付タイプ | Issued |