WEKO3
アイテム
発生・加齢に伴うラット乳腺クロノジェンの増殖・ホルモン応答性の変化
https://repo.qst.go.jp/records/60527
https://repo.qst.go.jp/records/605272151f7d9-9847-4cf5-b9e5-0d4de91b973e
Item type | 会議発表用資料 / Presentation(1) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
公開日 | 2004-09-06 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | 発生・加齢に伴うラット乳腺クロノジェンの増殖・ホルモン応答性の変化 | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_c94f | |||||
資源タイプ | conference object | |||||
アクセス権 | ||||||
アクセス権 | metadata only access | |||||
アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_14cb | |||||
著者 |
島田, 義也
× 島田, 義也× 西村, まゆみ× 今岡, 達彦× 柿沼, 志津子× クリフトン, ケリー× 島田 義也× 西村 まゆみ× 今岡 達彦× 柿沼 志津子 |
|||||
抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | 発生・加齢に伴うラット乳腺クロノジェンの増殖・ホルモン応答性の変化 島田義也1、西村まゆみ1、今岡達彦1、柿沼志津子1、KH Clifton2、 1放射線医学総合研究所・低線量生体影響、2University of Wisconsin \n目的 乳がんのリスクには、年齢依存性が存在する。原爆被爆者の調査では、若年被爆者ほどリスクが高くなり、40歳以上ではリスクは極めて小さくなると報告されている。また、子どもを生むことによって、乳がんリスクは下がることも知られている。 本研究は、発がんの標的細胞の候補である乳腺幹細胞の数や生物学的な特性の年齢変化が、乳腺発がんのリスクを説明するかどうか検討した。 方法 幹細胞の数の変化:2週齢から14ヶ月齢のF344ラットから乳腺を取り出し、移植系によるクロノジェンアッセイ法で、乳腺幹細胞の数を数えた。次に、2〜4回出産・授乳経験を持つ12ヶ月齢のラットと出産経験のないラットの乳腺幹細胞の数を比較した。 幹細胞のホルモン応答性依存性:2週齢と12ヶ月齢のラットに、プロラクチン産生脳下垂体腫瘍の移と副腎摘出を施すことによって、乳腺幹細胞増殖環境を作った。3週間後にラットの乳腺幹細胞の数を、ホルモン非処理群と比較した。 結果 (1) 乳腺幹細胞の数は、生後4週(思春期)まで指数関数的に増加し、6週齢以降増加の速度は緩やかになるという2相性を示した。12ヶ月齢まで、幹細胞の数は増加し、加齢によって幹細胞数が減るということはなかった。 (2) 出産経験を持つラットは、出産経験のないラットに比べ幹細胞数は10分の1以下と少なかった。 (3) ホルモン処理によって、8週齢ラットでは幹細胞数が10倍になったが、12ヶ月齢では2倍であった。 考察 ラットにおいて、乳腺幹細胞は、思春期前の急激な増加と思春期以降のゆるやかな増加の2つのパターンに分かれることが明らかとなった。加齢に伴って、幹細胞の数は、未出産である限り減少するということはなかったので、加齢にともなう発がん因子の感受性低下は幹細胞の数では説明できない。しかし、プロラクチンなどのホルモン環境での増殖反応が低下したので、ホルモン感受性の加齢変化が発がんリスクと関係があることが示唆された。また、出産に伴い幹細胞の数は減るので、出産経験と乳がんリスクの減少の関係は、幹細胞数の減少が一つの原因であると考えられる。 |
|||||
会議概要(会議名, 開催地, 会期, 主催者等) | ||||||
内容記述タイプ | Other | |||||
内容記述 | 第14回乳癌基礎研究会 | |||||
発表年月日 | ||||||
日付 | 2004-08-29 | |||||
日付タイプ | Issued |