WEKO3
アイテム
ベンゼン代謝物によるDNA二重鎖切断の誘発
https://repo.qst.go.jp/records/60478
https://repo.qst.go.jp/records/604783978a7c4-bcd8-4244-9b52-ecf309ab458e
Item type | 会議発表用資料 / Presentation(1) | |||||
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公開日 | 2004-07-13 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | ベンゼン代謝物によるDNA二重鎖切断の誘発 | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_c94f | |||||
資源タイプ | conference object | |||||
アクセス権 | ||||||
アクセス権 | metadata only access | |||||
アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_14cb | |||||
著者 |
高橋, 千太郎
× 高橋, 千太郎× 高橋 千太郎 |
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抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | ベンゼン代謝物によるDNA二重鎖切断の誘発 \n高橋 千太郎、武藤 泰子、久保田 善久、佐藤 宏、方 雅群、佐々木沙由里 放射線医学総合研究所、放射線安全研究センター比較環境影響研究グループ \n【目的】ベンゼンは発がん物質として知られている化学物質であり、工業目的に用いられる他、自動車の排ガスやタバコの排煙などに含まれる。ベンゼンは生体内で代謝され、p-ベンゾキノン(BQ)、ハイドロキノン(HQ)、1,2,4-ベンゼントリオール(BT)となり、活性酸素の生成に伴ってDNAの酸化的損傷を誘発することが報告されている。しかし、その機構については不明な点が多く、その中でもDNA二重鎖切断に関する報告はほとんどない。本研究では、培養動物細胞CHO-K1とその突然変異株であるDNA二重鎖切断修復酵素欠損細胞xrs-5およびirs-20を用いてBQ、HQ、BTの細胞毒性やDNA二重鎖切断の誘発およびその修復との関連について検討した。 【方法】CHO-K1とxrs-5およびirs-20細胞をF-12培養液中で培養した後、BQを0.02-0.04mM、HQとBTを0.2-0.4mMの濃度範囲で曝露した。曝露後、1.5,3.0および6.0時間後に生存率をトリパンブルー染色法により求めた。また、培養後3.0時間において常法によりパルスフィールドゲル電気泳動法を用いてDNA二重鎖切断の有無を判定した。 【結果と考察】トリパンブルー染色法の結果、BQ、HQ、BTへの1.5-6.0時間曝露においてxrs-5およびirs-20細胞の生存率は、CHO細胞の生存率より有意に低かった。また、BQ(0.04mM)とHQ(0.4mM)に 曝露(3.0時間)した場合、パルスフィールドゲル電気泳動法によりDNAの二重鎖切断が確認された。これらの結果から、ベンゼン代謝物によりin vitroの条件下ではDNA二重鎖切断の誘発されることが示唆された。ベンゼン代謝物の毒性や生体影響にDNA二重鎖切断が関与していることを示唆する報告はないが、本実験結果から、少なくとも急性毒性を誘発するような濃度ではDNA二重鎖切断が関与していることが推察された。 |
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会議概要(会議名, 開催地, 会期, 主催者等) | ||||||
内容記述タイプ | Other | |||||
内容記述 | 第31回日本トキシコロジー学会 | |||||
発表年月日 | ||||||
日付 | 2004-07-08 | |||||
日付タイプ | Issued |